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情シスBPOとは?導入メリット・デメリットや成功事例まで徹底解説

アスクルやアサヒグループホールディングスなど、2025年では多くのサイバー攻撃被害が報道されています。さらに、報道の裏では多くの中小企業が標的になっているのも事実です。

企業のITは業務の効率化からシステムの管理・保守・運用まで求められているうえに、最新のセキュリティ対策導入が求められています。

その一方で、「社内にIT担当者がいない」「トラブル対応に追われて本業に集中できない」「万が一のウイルス・サイバー攻撃が怖いが、十分なセキュリティ対策を取れているか不安」と頭を悩ませる方も少なくありません。

そのようなIT・情シスで課題を抱える企業の解決策として注目されているのが「情シスBPO」です。

本記事では、情シスBPOの基礎からメリット・デメリット、成功事例までを解説します。情シスのBPOとアウトソーシングの違いや、どちらを選ぶべきかについても触れていますので、あわせてご参照ください。

1.情シスのBPOとは?

情シスのBPOとは?

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、企業の業務プロセスを外部の専門業者に委託し、より効率的かつ高品質に遂行する仕組みのことです。

具体的には、「IT資産管理・セキュリティ運用・システム導入支援・情報システムの運用保守・ヘルプデスク」など、情報システム部門の業務全般を専門的に代行・運用するサービスを指します。

単なる作業代行に留まる「情シス代行」とは違って、情シスBPOは企業のIT戦略全体を見据えた継続的なサポートを行う点が特徴です。

自社リソースを節約してより戦略的なIT業務に注力できるため、企業の競争力を高める選択肢として、情シスBPOは「社外にいるもう一つの情シス部門」のようにDX推進の土台を支える存在となっています。

1-1.BPOとアウトソーシングの違い

BPOとアウトソーシングでは「目的」と「範囲」が異なります

情シスのアウトソーシングとは、情報システム部門の特定の業務やITインフラの運用・保守などを外部に委託する手法です。既存の運用体制を大きく変更せず、「PCの初期設定」「サーバーの監視」「メール設定」など、明確なタスク単位で必要なリソースや専門知識を柔軟にカバーするよう取り組みます。

一方、情シスBPOとは、業務プロセス全体の改善・最適化を目的とした取り組みです。タスク単位での委託ではなく、運用設計や業務改善、成果のモニタリングまで含めて請け負います

つまり、BPOとは「業務そのものの仕組みを預ける形態」であり、企業のIT戦略と連携する長期的なパートナーシップの前提こそ、単なるアウトソーシングとの大きな違いです。

2.情シスBPOの対象となる業務例

情シスBPOの対象となる業務例

情シスBPOでは、企業の規模や業種に応じてさまざまな業務を代行・サポートを行います。主な対象業務は以下の通りです。

  • ・ヘルプデスク
    社内ユーザーからの問い合わせ(PCトラブル・システムやアプリの操作案内・メール設定など)の受付、対応を行います。
    BPO化により、作業代行のみの契約よりも応対品質や対応スピードの向上が期待できます。
  • ・IT資産管理/アカウント管理
    PC、スマートフォン、ライセンス、クラウドアカウントの発行・削除などIT資産の管理を行い、お客様と共有をします。
    人員不足で管理や更新漏れが発生しがちな領域もBPO化でカバーできます。
  • ・PCキッティング・セットアップ
    新入社員や部署異動で必要になる新しいPCのセットアップや初期設定を行い、すぐに利用できる状態へ設定をします。
    アカウントの管理と併せて利用すれば社員の入退社で発生する作業を大幅にアウトソーシングでき、PC端末の資産管理も可能です。
  • ・ネットワーク・サーバーの監視・保守・運用
    ネットワークの安定稼働を維持するため、トラフィック、サーバーの稼働状況、リソース使用状況などをモニタリングします。
    サーバーのバックアップチェックや定期的にソフトウェアのアップデート・パッチ適用などの確認も情シスのBPOによって実施可能です。
  • ・セキュリティ対策の運用・監視・管理
    アンチウィルス、EDR、VPN、クラウドアクセス制御などの運用代行。メーカーによるサポート期限の情報収集やパッチ対応も行い、情シスのBPOによって理想的なセキュリティ環境の維持を実現します。
  • ・アカウントの統合・SSO/ID管理
    Microsoft 365やGoogle Workspaceなど複数サービスのID統合・権限管理も、情シスのBPOで需要が高い分野のひとつです。既に使用している場合は、今後の利用に対してのサポートを行います。
  • ・システム導入・ベンダー調整支援
    新システム導入時の要件定義やベンダー調整、テスト支援など、利用環境に合わせたサービスの導入支援も情シスのBPOで行えます。また操作案内や初期設定の対応も行えるため、システム導入前後のトラブルを最小限に抑えられます。

このように、情シスBPOは「ITインフラの管理」から「IT戦略の支援」まで幅広い範囲をカバーできます。近年では、社内の情報システム部門を丸ごと強化する仕組みとして、情シスのBPO需要が高まっています。

3.情シスのBPOとアウトソーシングはどちらが適しているか

情シスのBPOとアウトソーシングはどちらが適しているか

情シスのBPOとセットで検討されるのが「アウトソーシング」です。情シス業務の外部委託をする前に、BPOとアウトソーシングのどちらが適しているのか、事前にチェックする必要があります。

BPOとアウトソーシングのどちらを選ぶべきかは、「目的」と「求めている運用の深さ」によって異なるのがポイントです。

ここでは、情シスのBPOが適しているケース・情シスのアウトソーシングが適しているケースをそれぞれ紹介します。

3-1.情シスのBPOが適しているケース

情シスのBPOが適しているケースは次のとおりです。

  • ・IT担当者が不在、または兼任体制で稼働している
  • ・全社的なDX推進を行いたいが、内部リソースが不足している
  • ・Tガバナンスやセキュリティ体制の強化を求められている

IT担当者が不在、または兼任体制で稼働している

人員不足により、日常的なトラブルやアカウント改廃に手が回らない場合、情シスのBPOによって業務プロセスからアウトソーシングを利用すると安定したシステム運用・業務の遂行が可能です。

全社的なDX推進を行いたいが、内部リソースが不足している

情シスのBPOでは、運用代行のみでなく、改善提案も含むため、社内のIT基盤整理の強化・安定化を実現できます。また、情シスのプロ集団により適切なDX化のステップを把握できるため、導入前後のフォローアップも期待する場合は情シスのBPOがおすすめです。

ITガバナンスやセキュリティ体制の強化を求められている

情シスのBPOでは、企業のセキュリティ対策を請け負う専門家として、最新のセキュリティ情報をもとに継続的な改善・運用に取り組みます。監査等にも対応できるため、BPOによって社内リソースを安定させつつ、万が一のトラブルもスムーズに対応が可能です。

このように、情シスのBPOは特定の業務プロセス全体を外部の専門企業に委託する手法です。「自社に専門人材がいない」「育成が難しい」といった場合でも、高度な技術やノウハウを持つ外部リソースを活用できます。

また、継続的な人材確保や研修にかかるコストや教育にかかる労力・時間を大幅に削減できるのも魅力です。総じて、「人材不足・コストカットの実現・専門家の高いスキルを即座に活用したい」といったニーズが高いとき、情シスのBPOがおすすめだと言えます。

3-2. 情シスのアウトソーシングが適しているケース

情シスのBPOではなく、アウトソーシングが適しているケースは次のとおりです。

  • ・単発/期間限定の業務の委託
  • ・社内に一定の情シス担当者が在籍している
  • ・BPOほどの長期的な契約を望まない

単発/期間限定の業務の委託

→PCのキッティング作業、システム入れ替えの時の設定対応、特定プロジェクトの支援など。一時的にリソースが不足する場合に、必要な期間だけ情シスを補完する場合にはアウトソーシングがおすすめです。

社内に一定の情シス担当者が在籍している

日常的な運用は社内で行い専門的な部分のみアウトソーシングする方法です。社内の担当者はコア業務に注力し、ヘルプデスクやサーバー管理など定常的な業務を外部に任せることで、戦略的な業務に自社リソースを集中できます。

BPOほどの長期的な契約を望まない

納期や、委託したい業務の範囲が明確になっている業務に関してはBPOよりも柔軟な契約形態のアウトソーシングがおすすめです。

BPOとアウトソーシングは競合関係ではなく、補完関係にあります。アウトソーシングは、情報システム部門の特定の業務やITインフラの運用・保守などを外部に委託する手法です。既存の運用体制を維持しつつ、特定の業務の負担を軽減したい場合におすすめです。

一方で、企業の成長に応じて、段階的に情シスのアウトソーシングからBPOへ移行するケースも増えています。

4.情シスBPOを導入する5つのメリット

情シスBPOを導入する5つのメリット

情シスBPOを導入すれば、多岐にわたる恩恵を受けられます。情シスのBPOにより得られるメリットは以下の5つです。

  • ・コスト削減
  • ・コア業務への集中
  • ・業務品質の向上/標準化
  • ・人材不足の解消
  • ・最新のIT技術/ノウハウの活用

4-1. コスト削減

情シスBPOを導入すれば、さまざまなコストを「変動費化」できます。情シス業務をすべて社内で対応する場合、専門人材の採用費や教育費、そして継続的な人件費といった「固定費」が発生し続けるのも事実です。

情シスのBPOでは、必要な業務量や業務範囲に応じてサービスを利用するため、無駄なコストを抑えられます。また、専門業者が持つ効率的な業務運用ノウハウにより、ミスやトラブル対応コストの削減、業務のブラックボックス化といったトラブルを防止しやすいのも魅力です。

4-2. コア業務への集中

情シスのBPOによって定常業務を外部委託すれば、社内の貴重なリソースを解放し、コア業務に注力できます。

多くの企業で、情報システム部門のIT担当者は煩雑なヘルプデスク対応やPCのキッティング、アカウント管理といった日々のノンコア業務に時間を取られがちです。そのせいで、本来注力すべきIT戦略や改善業務に手が回っていません。

情シスのBPOを導入すれば、担当者は「DXの推進」「全社的なIT戦略の策定」といった、企業の競争力を高めるための「コア業務」に集中できるようになるのもメリットです。

4-3. 業務品質の向上/標準化

優れたノウハウを持つプロがプロセス・運用ドキュメントに基づいて業務に対応するため、標準化されたサポートを実現できるのが魅力です。BPOベンダーには、情シス業務に関する専門知識と豊富な経験を持つプロフェッショナルが在籍しています。

また、個人スキルに依存しない体制を構築でき、特定の担当者しか業務内容を把握していないといった「属人化」の問題も解消できます。さらに、業務品質の安定・向上を図れるだけでなく、監査対応や内部統制にも強くなり、ガバナンスの向上にも寄与します。

4-4.人材不足の解消

日本は2030年までに最大で約79万人ものIT人材不足に達すると見込まれています。「専門性の高い人材を確保できない」と頭を悩ませているケースでも、情シスのBPOによって人材不足を即時解消できるのが大きなメリットです。

IT人材の採用難が続く中、情シスBPOは「即戦力を外部に確保できる手段」として役立ちます

加えて、退職リスクを考慮せずに済むのもメリットのひとつ。担当者の退職に伴う業務停止や、引き継ぐ人材の選定も不要になります。専門知識を要する業務を安定的に委託できるため、慢性的なリソース不足を解消できます。

4-5. 最新のIT技術・ノウハウの活用

BPOベンダーは、複数企業の情シス運用を通じて最新技術や知識を蓄積しています。常に変化するIT環境やセキュリティ脅威に対応しながら、自社単独では獲得できないノウハウも、BPOベンダーを通して自社に取り入れられるのがメリットです。

それにより、今までは対応が後手に回っている利用システム・アプリの更新やパッチの適応、不具合の有無をすぐに確認できるようになります。IT環境を継続的に改善していくうえで、情シスのBPOは心強いパートナーだと言えるでしょう。

5.情シスBPOのデメリットと注意点

情シスBPOのデメリットと注意点

情シスBPOにはメリットが多い一方で、いくつかリスクや注意点も存在します。情シスのBPO化によるデメリット・注意点は以下の3つです。

  • ・情報漏洩リスク
  • ・社内ノウハウの蓄積が難しい
  • ・コミュニケーションコスト

5-1.情報漏洩リスク

外部業者に業務を委託する以上、一定の情報共有は避けられません。情報漏洩やセキュリティリスクがゼロではないため、信頼のおける企業か、実績やセキュリティ対策名をよくチェックしたうえで情シスBPO先を選定するのがベストです。

契約締結時には、「秘密保持契約を結ぶ」「不必要なアクセスを防ぐためにアクセス権限を適正に設定する」など徹底する必要があります。

過去の実績や、PマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の取得状況など、セキュリティ対策体制を厳格にチェックし、信頼できるパートナーを選ぶことが不可欠です。

5-2. 社内ノウハウの蓄積が難しい

情シスのBPOは業務プロセスを外部へ完全委託するため、ベンダーに任せきりになると社内担当者がスキルを習得できず、ノウハウが残らないという課題もあります。

BPOは有効な手段ですが、すべてを丸投げするのではなく、委託先と連携しながら知見を共有する仕組みを整えることが大切です。

  • ・定期的な報告会の実施
  • ・共同運用期間を設けて引継ぎを行う
  • ・メールで対応内容の詳細/マニュアルの共有

将来的な内製化の可能性も視野に入れ、社内に残すべき知識やスキルを定義しておくことも、情シスのBPO化で求められます。

5-3.コミュニケーションコスト

社内の担当者同士であれば迅速に解決できた問題も、外部委託先との連携では、意図が正確に伝わらなかったり、意思決定に時間がかかったりする場合があります。特に、委託範囲が広いと、情報共有や意思決定のスピード遅れが懸念されます。

そのため、定例ミーティングやチャットツールを活用し、日常的な連携ルールや業務範囲を明確化して連携リスクを最小限に抑える取り組みが大切です。

ヘルプデスクをアウトソーシングする場合は、問い合わせ内容や解決方法を定期的に共有すれば、自社内でどのような問い合わせが多いのか傾向を掴めます。業務のスムーズな運用のためには、BPO導入前の綿密なすり合わせが欠かせません。

6.情シスBPOの導入成功事例

ここでは、お客様の94%がコストダウンに成功した、解決率97%の知識・ノウハウで多くのお客様にご利用いただいている「トータルITヘルパー」より、情シスBPOの導入成功事例をご紹介します。

詳しくはコチラ

6-1.導入事例1:従業員2000名規模のお客様

〈困りごと〉

  • ・ヘルプデスク対応に担当者が追われている
  • ・社員が多く全体の業務サポートが難しい
  • ・全社的なシステム変更があるとパンクしてしまう
  • ・旧システムを利用し続ける社員の認識とフォローが遅れる

トータルITヘルパーのBPOサービスで実現できたこと

  • ・契約後は社内のヘルプデスク業務すべてをアウトソーシング化
  • ・PCのポリシー変更や導入サポートもすべてトータルでカバー
  • ・システム変更の問い合わせ殺到も漏らさずスムーズに対応
  • ・取りこぼしを防いで業務の円滑な進行をサポート

6-2.導入事例2:従業員150名規模のお客様

〈困りごと〉

  • ・社内の使用アプリが多く管理漏れがある
  • ・IT担当者が関与していないシステムもあり管理過多状態
  • ・社内セキュリティが気になるものの手が回らない

トータルITヘルパーのBPOサービスで実現できたこと

  • ・すべての導入アプリ/有料サービスをピックアップしてほぼ管理し、セキュリティのチェックを実現
  • ・ヘルプデスクのアウトソーシングで管理負担を大幅に削減
  • ・勤怠管理や稟議経路等の専門的なシステム設定も、お客様の支援と共に希望の反映を実現

6-3.導入事例3:従業員規模70名規模のお客様

〈困りごと〉

  • ・情シス担当者が不在/兼任で人手が足りていない
  • ・社員の入退社に伴うキッティングや初期化作業の時間が足らない
  • ・アクセス権限やデバイス管理の徹底が実現できていない

トータルITヘルパーのBPOサービスで実現できたこと

  • ・アカウント改廃/キッティング作業/退職者PCの初期化等をすべてアウトソーシング
  • ・入退社に伴う作業負担の大幅な削減を実現
  • ・デバイス管理用ソフトの導入/手配でセキュリティ環境の整備
  • ・訪問&リモートサービスにて、円滑な業務進行を支援

7.「情シスBPO」を成功させるポイント

「情シスBPO」を成功させるポイント

情シスBPOの導入効果を最大化するには、3つのポイントを意識することが重要です。

  • ・委託範囲と目標を明確にする
  • ・ベンダーとの連携を密にする
  • ・効果測定の指標を事前に決めておく

7-1.委託範囲と目標を明確にする

情シスBPOの導入前に、「導入によって何を達成したいのか」という目的を明確にすることが大切です。単に「人手が足りないから」という理由だけで導入を進めると、期待した効果が得られないばかりか、かえってコストが増大する恐れもあります。

「コストを現状から15%削減する」「ノンコア業務の工数を月間80時間削減し、その時間をIT戦略策定に充てる」といった具体的な目標を設定しましょう。

また、「何を外部に任せ、何を社内に残すのか」という業務の切り分けも行います。BPOの委託範囲が曖昧だと、運用開始後に「この業務はどちらが担当するのか」といった認識のズレが生じ、責任の所在が不明確になるリスクを招く場合も。

ノンコア業務を適切に外部委託してコスト効率を高めつつ、社内リソースをコア業務に集中させて品質向上を図る理想的な活用方法のためには、事前の緻密な切り分けと目標設定が求められます。

7-2.ベンダーとの連携を密にする

情シスのBPOは単なる業務の外注委託ではなく、自社のIT戦略を共に推進する「パートナー」です。そのため、信頼できるベンダーかどうかをしっかりと選定したうえで、連携力を高める必要があります。

SLA(サービス品質保証)の合意はもちろん、平常時の対応時間・長期休暇期間中のサポート体制・各業務の受付窓口・依頼時の連絡手段(メール、電話、チャットツールなど)といった実務的なルールを詳細にわたって明確化しておきましょう。

そうすれば、社内共有時に社員も迷わずに情シスBPOへ問い合わせを行えるようになります。

さらに重要なのは、契約後の継続的なコミュニケーションです。定期的なミーティングを通じて、運用状況の報告を受けるだけでなく、発生した課題やその解決策を積極的に共有・相談する仕組みを構築しましょう。

両者が同じ目的意識を持って改善に取り組める環境を整えることが、情シスBPOの効果を最大化させます。

7-3.効果測定の指標を事前に決めておく

情シスBPOの導入が「成功した」と判断するためには、客観的な基準が必要です。そのため、「何を達成したら成功とみなすか」という効果測定の指標(KPI)を、必ず導入前に設定しておきましょう。

効果測定の定量的な指標として挙げられやすい目安は以下のとおりです。

  • ・ヘルプデスクの一次対応完了率
  • ・インシデント(障害)の発生件数と解決時間
  • ・サーバー稼働率
  • ・削減できたコスト

また、上記に加えて「社員の満足度アンケート」など、定性的な指標も情シスのBPOでは大切です。

数値化できる指標を設定し、定期的に成果を確認することで契約の有効性を判断しやすくなるだけでなく、改善点も明確になります。BPOの品質を維持・改善し続けるためにも、明確な指標とPDCAサイクルを回していく取り組みが重要です。

まとめ:情シスのBPOとは未来のIT戦略を支えるパートナー探し

情シスBPOは、単なる業務代行サービスではなく自社リソースを最大に生かし、DXを加速させるための戦略的な選択肢です。人材不足・コストの最適化・DX推進というような課題を同時に解決できるため、導入を進める企業は現在も増加しています。

そして、今後もますます情シスのBPOを導入する企業数は加速すると予想されます。しかし、自社に最適な情シスのBPO先を選ぶには、業務範囲・課題・目的を明確にし、信頼できるパートナーを見つけることが重要です。

もし、「情シスの人手が足りない」「セキュリティ対策が不安」「BPOによりプロフェッショナルの人材でリソースを埋めたい」とお考えの場合は、この機会にトータルITヘルパーの導入をご検討ください

当社では、ITの運用の標準化からセキュリティ対策、ヘルプデスク代行など、企業規模や課題、コストに応じたBPOサービスを提供しています。

グループ1200名を超える、IT総合商社の基盤がもたらす幅広い対応可能範囲や、100万件以上の対応で培った解決力に特化したノウハウがトータルITヘルパーの特長です。

お電話やチャットにて解決が難しい問い合わせ内容にも、訪問・有人による対応で確かなサポートを実現いたします。

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  • この記事を書いた人

中野翔太

船橋事業所の課長を勤めています。2人の子供と遊ぶ時間を大切にしながら、日々仕事に邁進しています。私の知識や経験が、皆様のお役に立てば嬉しいです! 保有資格:MOSExcel2013 Expert、MOSWord2013、MOSAccess2013、MOS2013Master、.COMMaster Advance★★、基本情報技術者、FP3級

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