新しいPCを導入する際、すぐに業務で使える状態にするための設定作業「キッティング」は、新入社員の入社やPCの入れ替え、部署異動など、多くの企業で定期的に発生する業務です。
「キッティング作業に手が回らない」
「専門的な操作に慣れておらず時間が掛かる」
そんな悩みを抱える情シス担当者は少なくありません。
そのようなときは、プロに費用を払うことでキッティングを外注できる「アウトソーシングサービス」を利用するのもポイントです。
本記事では、キッティングの費用相場や作業内容、料金体系の比較、勘定項目(経理処理)、サービスを選ぶポイント、注意点を詳しく解説します。
目次
1.キッティングとは

キッティングとは、新たに導入したPCやスマートフォン、タブレットなど、デバイスを業務で利用できる状態にするための一連のセットアップ作業のことです。
具体的には、OS(オペレーティングシステム)や各種ソフトウェアのインストール、セキュリティ設定、業務で利用するアプリケーションの導入、プリンターなどの周辺機器との接続確認などが含まれます。
キッティングを事前に行うことで、従業員はデバイスを受け取ってすぐに業務を開始できる状態を整えられるのがメリットです。
キッティング作業が発生するケースとして、以下のような状況が挙げられます。
- 社員の入社時
- PCの更新(入れ替え)などに伴い新PCへのキッティング
- 部署異動
人が動くタイミングで発生することが多いですが、その中でも特に、新入社員が増える3~4月(9~10月)は通常よりもキッティング作業の台数が増える傾向にあります。
1-1.キッティング外注サービスとは?
キッティング外注サービスとは、費用を支払うことで企業に変わってキッティング作業を代行してくれる外注サービス(アウトソーシング)を指します。費用を支払うだけで、煩雑になりがちな設定作業を外部の専門家に委託できる点が特徴です。
キッティング外注サービスを利用すれば、専門知識を有するスタッフが作業を担当するため、設定の正確性や作業クオリティが担保されるメリットがあります。結果として、情報システム部門や総務部門など、社内担当者の負担を大幅に軽減することにも繋がります。
キッティング外注サービスでは、1台ずつ手作業で設定を行う方法や、クローニングツール(マスターのPC環境や設定を別のPCにコピーするツール)を使用し複数台に効率的に設定するケースが多いです。
外注サービス(アウトソーシング)には、キッティングや資産管理のみ行うサービスだけでなく、ヘルプデスク対応やネットワーク保守管理などを外注できる事業者も存在します。
そのため、自社の情シスが抱えている課題をしっかりと振り返ったうえで、「キッティングを外注する費用はどこまでかけるべきか」「ヘルプデスクなどほかにも費用を掛けて外注したい業務はないか」などチェックするのをおすすめします。
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2.キッティングの作業内容

キッティング作業は、専門業者へ費用を支払うことでアウトソースが可能です。外注によって依頼できる主なキッティングの作業内容には、以下のような項目があります。
- デバイス状況の確認
- OSのインストールや初期設定
- ネットワーク設定
- 業務アプリケーションの導入
- 各種アカウントの登録・設定
- セキュリティ対策
- 資産管理と最終確認
業務アプリケーションや専門のシステムのインストールや、各種アカウントの管理はどちらが行うか、アウトソーシング先と事前にすり合わせなどを行う必要があります。しかし、一度決めてしまえば、各作業が完了するまで完全にキッティング作業を外注することが可能です。
ここでは、キッティングで外注できる各作業内容について解説します。
2-1.デバイス状況の確認
納品されたPCを開梱し、本体に輸送中の事故などによる傷や破損がないか外観を確認します。次に、電源を投入して正常に起動するか、動作中に異音などが発生しないかをチェックします。
あわせて、キーボードやマウス、モニターといった周辺機器を接続し、PCが周辺機器を正しく認識するかを確認。特に液晶ディスプレイについては、ドット抜けや表示ムラなどの初期不良がないかもしっかりと確認することが重要です。
2-2.OSのインストールや初期設定
PCにOSがプリインストールされていない場合は、WindowsやmacOSといったOSのインストール作業から開始します。プリインストールされている場合でも、初期設定が必要です。
具体的には、使用言語や地域、日時の設定、ライセンス認証や管理者・ユーザーアカウントの作成などを行います。場合によっては、PCの基本的な動作を制御するBIOS/UEFIの設定変更が必要になることもあります。
2-3.ネットワーク設定
PCを業務で利用するために不可欠な、社内ネットワークへの接続設定を行います。
オフィス内の有線LANやWi-Fiへの接続設定のほか、必要に応じてIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバーといったTCP/IP設定を手動で行う場合もあります。
また、リモートワークや拠点間接続で利用されるVPNクライアントの設定なども、この段階で行います。
2-4.業務アプリケーションの導入
従業員が業務を遂行するために必要な各種ソフトウェアや、プリンタードライバーなどのデバイスドライバーをPCにインストールします。Microsoft Officeのようなオフィス向け製品、グループウェア、基幹業務システムのクライアントソフトなどが代表的な対象です。
インストール後には、以下のようなソフトウェアライセンス認証作業も必要に応じて実施します。無料ソフトや有料ソフトなど、ご依頼者の希望に合わせて必要なソフトのインストールを行います。
- Office
- Google chrome
- Adobe Acrobat Reader
- slack
- CADソフト など
2-5.各種アカウントの登録・設定
PCを安全かつ効率的に利用するため、ローカル管理者をはじめとしたさまざまなアカウント設定を行います。ローカル管理者・標準ユーザーアカウントの設定や、権限・グループ設定が基本です。
また、チャットアプリのアカウント設定や、会社用メールアドレスの送受信設定なども希望に沿って対します。
事前に依頼者とアウトソーシング先の業者にてすり合わせを行い、希望の設定を明確にすれば、キッティング作業の依頼を円滑に行えます。
2-6.セキュリティ対策
企業の重要な情報資産を守るため、多層的なセキュリティ対策を実施します。ウイルス対策ソフトウェアをインストールし、パターンファイルを最新の状態に更新します。
次に、OSやインストール済みのソフトウェアについて、発見された脆弱性を修正するためのセキュリティパッチを適用します。PCの紛失・盗難時の情報漏洩リスクに備えることが大切です。
ほかにも、社内規定や業界ガイドラインに基づき、操作ログの取得、不要なサービス・ポートの無効化、ファイアウォール設定なども行い、内外の脅威からPCを保護します。
2-7.資産管理と最終確認
キッティング作業の最終段階として、IT資産管理の準備と総合的な動作確認を行います。まず、PC本体に「資産管理番号」「購入日」「使用者(部署)」などを記載した管理ラベルを貼付します。
そして、PCのシリアル番号、MACアドレス、メーカー・機種名、仕様、設置場所といった詳細情報を、IT資産管理システムや管理台帳(Excelファイルなど)へ正確に登録します。
その後、すべての設定が完了した状態で、改めてPCが正常に起動するか、ネットワーク接続は安定しているか、インストールした主要アプリケーションは問題なく動作するか、プリンターからの印刷は可能か、音声は出力されるかなど、一連の動作を最終確認します。
最後に、PC本体やソフトウェアライセンスの保証書などを整理し、その保管方法も含めて管理ルールを定めます。なお、資産管理はPC本体にシールを張るほかに、PC本体に資産管理用のソフトを入れることもあります。
すべての設定が完了し動作確認まで済めばPCをご依頼者様の元へ発送し情報を共有する流れが一般的です。
3.キッティングの費用相場
キッティングを外部業者に委託する場合、その費用は依頼する作業内容や対象となるPCの台数、そして依頼先の業者によって大きく変動します。参考として、一般的なキッティング作業項目ごとの費用相場目安を紹介します。
|
作業内容 |
費用相場 |
|
PC設置・環境設定 |
15,000~20,000円 |
|
OSのインストール・環境設定 |
8,000~20,000円 |
|
システム・アプリケーションのインストール |
1,000~10,000円 |
|
セキュリティソフトのインストール |
5,000~10,000円 |
|
データ展開・コピー |
20,000円~ |
|
バックアップ・アップデート |
10,000~20,000円 |
|
周辺機器との接続 |
3,000~10,000円 |
ただし、「1台あたり」や「月額固定(プランにキッティング作業費込)」など費用体系相場は業者によって異なります。キッティング外注の費用感を最適化したい場合は、ランニングコストがわかりやすい「1台あたり」で契約できるプランの業者がおすすめです。
おおよそ、キッティングの費用相場は端末1台あたり15,000円~20,000円が相場ですが、キッティング費用は依頼件数に応じて相場の値引き(ボリュームディスカウント)が発生するケースもあります。
なお、トータルITヘルパーでは1台あたり5,000円の「プレミアプラン」に、キッティング作業費が含まれています。明瞭な月額料金プランでご利用いただけるため、ランニングコストを把握しやすく、外注したい台数が少ない企業にもおすすめです。
キッティングのスポット対応も可能なため、キッティング作業は年に数回ほどなど、台数の多さや回数の少なさ問わずお気軽にご相談ください。
3-1.キッティング作業の費用相場に影響するポイント
キッティングの作業に掛かる費用・見積もり金額は、いくつかの要因によって変動します。作業工程の差や、PC・スマートフォンなどのキッティング希望のデバイスによっても費用は異なります。
費用相場に影響する見積もりポイントは以下のとおりです。
- キッティングする台数
- キッティングの手法(手動か、クローニングか)
- 作業項目の数
- マニュアル作成などの追加作業
キッティングする台数は総額に直接影響しますが、一般的に一度に依頼する台数が多ければ多いほど、1台あたりの単価は低減する傾向にあります。逆に、数台程度の少量依頼の場合は、準備作業などの固定費が掛かるため、単価が割高になる事例も珍しくありません。
次に、キッティングの手法も費用に影響します。大量のPCを同一設定にする場合、マスターPCを作成してそのイメージを複製する「クローニング」方式を選択すると、1台ずつ手作業で設定するよりも効率が良く、結果的にコストを抑えられることがあります。
ただし、マスターPCの作成自体に別途費用が発生したり、クローニング後の個別設定(PC名の変更など)に追加費用がかかったりする場合もあるため、トータルコストでの比較が必要です。
また、依頼する作業項目の数と複雑さも重要な要素です。OSの初期設定のみといった基本的な内容に比べ、多数の業務アプリケーションのインストール・複雑なネットワーク設定・厳格なセキュリティポリシーの適用など、作業項目や内容が高度になるほど、費用は高くなります。
さらに、標準的なキッティング作業以外に追加作業を依頼する場合も、費用が増加します。たとえば、旧PCからのデータ移行、利用者向けの詳細な操作マニュアル作成、あるいは作業員がお客様のオフィスに訪問して設置作業を行う場合などが該当します。
〇台以上の設定希望の場合対応など、業者によってキッティングの費用・条件などが異なるため、事前にアウトソーシング先へ確認することが重要です。
3-2.スマホ・タブレットのキッティング費用相場
キッティング業務はPCだけでなく、業務で利用するスマートフォンやタブレットでも発生します。デバイス別の1台あたり費用相場の目安は以下のとおりです。
|
デバイス |
1台あたりの費用相場 |
|
PC |
15,000~20,000円 |
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スマートフォン(iPhone・Android) |
1,000~2,000円 |
|
タブレット |
1,500~3,000円 |
スマートフォンやタブレットは、PCに比べて設定項目が少ないため、1台あたりの費用が抑えられる傾向にあります。ただし、MDM(モバイルデバイス管理)の導入設定や、業務アプリの一括配信、キャリア契約に紐づく初期設定などを依頼する場合は、別途オプション費用が発生するのが一般的です。
また、業者によってはスマートフォン・タブレットのキッティングに対応していないケースもあるため、依頼前に対応可否と費用感を必ず確認しましょう。
3-3.料金体系別 キッティング外注サービスの比較
キッティング外注サービスの料金体系は、大きく3つのパターンに分かれます。自社の依頼台数や継続利用の有無によって、最適な料金体系は異なります。
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料金体系 |
費用感 |
向いている企業 |
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1台あたり買い切り型 |
3,000~20,000円/台 |
新入社員の入社時など、まとまった台数を一括導入する企業 |
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作業別積み上げ型 |
作業内容次第(合計で20,000円超になることも) |
特殊設定や個別ニーズが多い企業 |
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月額固定型(情シス代行込み) |
月額2,000~50,000円程度 |
少数台数でも継続的にキッティングを依頼したい中小企業 |
大量導入なら「1台あたり買い切り型」、特殊要件が多いなら「作業別積み上げ型」、月数件のスポット依頼や継続利用なら「月額固定型」が費用効率に優れます。
トータルITヘルパーは「月額固定型」に該当し、キッティング作業費を含む「プレミアムプラン」をPC1台あたり月額5,000円~でご利用いただけます。日常的なITサポートやヘルプデスク対応とセットで委託できるため、少数台数の継続利用でも費用対効果を確保しやすい料金体系です。
まずは月額2,000円~の「ヘルプデスクプラン」からスタートし、キッティングが必要になったタイミングで上位プランに切り替えるといった段階的な利用も可能です。また、お客様一人ひとりの状況に合わせてプランを柔軟にお選びいただける「カスタマイズプラン」もご用意しております。
4.キッティング外注サービスの手法は主に2つ

キッティングの作業手法には、大きく分けて「手作業」による個別設定と、「クローニング」による複製設定の2つのアプローチがあります。それぞれの特徴と大まかな作業フローについて解説します。
4-1.手作業
手作業によるキッティングは、1つ1つの作業を担当者が直接作業して個別に設定を進める方法です。
手作業によるキッティングは、キッティング台数が少ない場合や特殊な設定など、個別設定が必要な場合に適しています。ただし、作業に時間が掛かるため、費用は高くなる傾向があります。
- メリット: 柔軟な対応が可能。特別なツールを必要とせず、即時作業が可能
- デメリット: 作業時間が長く、ヒューマンエラーのリスクがある
作業フローは以下の通りです。
- PCの開梱と設置(電源確認、周辺機器接続)
- OSインストールと初期設定(言語設定、日時設定、アカウント作成)
- ネットワーク設定(Wi-Fiや有線LAN、VPN接続)
- 業務アプリケーションのインストールとライセンス認証
- セキュリティ設定(ウイルス対策ソフト、ファイアウォール設定)
- 動作確認と管理ラベル貼付、資産台帳への登録
4-2.クローニング
クローニングによるキッティングとは、1台のPC(マスターPC)を基準に、その設定をほかのPCに複製する方法で大量のPCを効率的にセットアップする際に適しています。
1台あたりのキッティングに時間がかからないので、キッティングの外注に掛かる費用は手作業と比べると抑えられます。ただし、少数のキッティングを外注する場合は、費用感を見ると手作業がおすすめです。
- メリット: 作業効率が高く、大量展開時でも品質を均一化できる。
- デメリット: マスターPCの作成に時間がかかり、各種設定に追加対応・費用が発生するケースが多い
作業フローは以下の通りです。
- マスターPCを選定し、必要なソフトウェアや設定を実施
- マスターイメージを作成(クローニングツールでイメージ抽出)
- 各PCへマスターイメージを展開(クローニング実施)
- 個別設定(固有のIPアドレスやユーザーアカウントなど)
- 動作確認と管理ラベル貼付、資産台帳への登録
5.キッティングを外注するメリット・デメリット

キッティング作業は労力が求められるため、費用を払ってキッティングを外注するか、自社リソースで内製するか頭を悩ませる方も少なくありません。ここでは、キッティングの外注による主なメリットと、考慮すべきデメリットについて解説します。
5-1.外注するメリット
費用をかけてキッティングを外部に委託すれば、「担当者の作業負担軽減」「作業品質の均一化と向上」「短期間でのセットアップ完了」「社内の作業スペース等が不要」など企業はさまざまな恩恵を受けられます。
最大のメリットとして、社内担当者の作業負担を大幅に軽減できる点が挙げられます。キッティングは、台数が多い場合や設定項目が複雑な場合に、相当な時間と労力を要する作業です。
外注すれば、情報システム部門や総務部門の担当者が本来注力すべきコア業務に集中できるようになります。特に、新入社員の入社が集中する時期など、短期間で大量のPCセットアップが必要となる場面で外注効果は絶大です。
また、PCの開梱・設定作業・一時保管にはある程度のまとまったスペースが必要ですが、キッティングを外注すれば、スペースを別途用意したり、ほかの業務スペースを圧迫したりする必要がなくなります。
さらに、業者によっては、PCだけでなく、スマートフォン、タブレット、シンクライアント端末など、多様なデバイスのキッティングに対応しているのもメリットです。企業が利用するさまざまなIT機器のセットアップを一元的に委託・管理できます。
5-2.外注するデメリット
キッティングの外注には、費用が掛かるだけでなく、「セキュリティリスク」「緻密な打ち合わせが必要」「プランが業者によって違う」などのデメリットもあります。
キッティングの外注によるもっとも大きなデメリットは、外注費用が発生する点です。外部委託に伴うコストは1台あたり数千円から数万円程度の費用が必要となり、内製する場合の人件費を除いて直接的な費用増となります。
特に、依頼するPCの台数が少ない場合には、1台あたりの単価が割高に感じられる可能性も否定できません。
また、セキュリティリスクも考慮すべき重要な点です。PCの構成情報や設定内容、場合によっては社内ネットワークへのアクセス情報など、機密性の高い情報を外部業者に共有する必要が生じます。
信頼できる業者を選定し、秘密保持契約(NDA)の締結は必須ですが、情報漏洩のリスクが完全にゼロになるわけではない点を認識しておく必要があります。
また、コミュニケーション不足や認識の齟齬があると、意図した設定と異なる仕上がりになってしまうリスクも。事前に作業内容に関する綿密な打ち合わせを行い、詳細な要件定義や作業指示書を準備することが不可欠です。
ほかにも、運用サポートは別途契約が必要な場合があり、トラブルシューティングなどが有料だったり、一部キッティング作業に対応していなかったり、ヘルプデスクに未対応など業者によって提供されているサービスは千差万別です。
将来的なPC導入台数の増加に伴うコスト増もあるため、「信頼して任せられる事業者か」「将来を見据えて任せ続けたいプラン内容か」などのチェックをおすすめします。
6.キッティングを外注するときの注意点

キッティング作業を外部の専門業者に委託する場合は、最適なパートナー選びが重要です。キッティングを外注する際に気をつけたい注意点についてそれぞれ解説します。
6-1.セキュリティ対策の確認
キッティングの外注費用だけを重視するのではなく、作業環境のセキュリティ対策が整っているか、データ漏洩や機密情報の管理体制が整っているかについて着目することが大切です。
場合によってはネットワーク情報など、機密性の高い情報資産を一時的に預けることになるため、委託先の情報セキュリティ体制が信頼に足るものであるか、厳格に確認する必要があります。
具体的には、国際的な情報セキュリティ認証基準であるISO 27001(ISMS)や、国内の個人情報保護に関する認証であるプライバシーマークなどの取得状況を確認することが有効です。
アウトソーシングを依頼するにあたり、大切な項目になるため依頼前にしっかりと確認しておく必要があります。
6-2.実績と信頼性があるか
キッティングの委託先を選ぶときは、これまでのキッティングに関する実績について確認するのをおすすめします。豊富な実績を持つ業者は、多様な業種や規模の企業におけるさまざまなケースに対応してきた経験があり、それによって培われたノウハウを蓄積しています。
自社と同業種の企業や、同程度の規模の企業における導入事例があるかどうかを確認すれば、その業者が自社の要求に対応できる能力を持っているかを判断する参考にもなります。
加えて、企業のウェブサイトに掲載されている情報や第三者による評価や口コミなども参考に、長期的に信頼できるパートナーとなり得るかを見極めることが重要です。
6-3.対応可能な台数と納期
キッティングの外注先によっては、費用の少ない小規模な依頼を受け付けない場合もあります。そのため「どこまでの台数の対応が可能なのか」「納期はどのくらいの期間が必要なのか」など事前に確認して依頼をするのがベストです。
標準的な作業納期がどれくらいであるかに加え、新入社員の入社時期など繁忙期における対応力や、突発的な依頼、あるいは通常よりも短い納期での対応が可能かどうかも確認しておくと、より安心して委託できるでしょう。
なお、トータルITヘルパーでは、個人事業主様や比較的小規模な企業様からのご依頼も歓迎しており、「PC1台」からキッティング作業を承っております。お客様の要望に合った案内をいたしますので、「導入を検討している」「小規模でアウトソーシングを悩んでいる」など、ぜひ何でもご相談ください。
6-4.相見積もりで費用相場を比較
キッティングのアウトソーシングを利用するために、相場の確認や費用の比較はとても大切なことです。ですが、「安ければ良い」という考えは自社の大切なIT資産を一時的に預けるうえで非常に危険です。
業者によっては相場よりも明らかに安い(もしくは高い)ケースがあり、場合によってはセキュリティ対策のなっていない不適切な情報取り扱いや、作業クオリティが低いなどのトラブルに見舞われる可能性も否めません。そのため、自社のケースに当てはめたキッティングの費用相場を知るために、相見積もりをおすすめします。
ただし、その際にコストのみを比較してしまうとトラブルに遭遇するリスクが高まります。費用相場見比べたうえで、依頼内容を満たしコストパフォーマンスに魅力を感じるプランを検討することが大切です。
6-5.作業範囲やサービス内容の確認
事業者によってはキッティング作業で一部の工程に対応していないケースもあります。
業者やプランによっては、標準的な作業範囲が異なり、特定のOSバージョンへの対応、特殊な業務用ソフトウェアの個別設定、あるいは旧PCからのデータ移行作業などが標準サービスに含まれていない(オプション扱いとなる)場合があります。
事前に自社が求めているキッティング作業に対応しているか、一連の作業要望でヌケやモレが無いか依頼内容を明確にしたうえで対応が可能か確認することが大切です。
事前に、自社が求める作業項目をリストアップし、委託先の標準サービス範囲に含まれているか確認しましょう。また、含まれていない場合はオプションとして対応可能か、その場合の追加費用はいくらか、といった点まで明確にしておく必要があります。
6-6.コミュニケーションのスムーズさを確認
キッティング作業を任せるうえで重視したいのが担当者を含む対応力です。初期の問い合わせに対する返信の速さや回答の丁寧さ、提供される情報の分かりやすさなどは、その業者の顧客対応姿勢を測る第一歩となります。
問い合わせからの初動や各種対応をチェックすれば、安心して任せられる事業者かどうかをある程度チェックできます。また、専門用語を避け平易な言葉で説明してくれるか、質問に対して迅速かつ明確に回答してくれるか、といった点を確認しましょう。
キッティング作業を円滑に進め、最終的に満足のいく結果を得るためには、委託先の担当者との間でスムーズなコミュニケーションが取れるかどうかも重要な判断基準となります。
7.キッティング費用の勘定項目は?経理処理の基本
キッティング費用を稟議や経理処理する際、「どの勘定科目で計上すべきか」が論点になります。判断は「新規PC購入と一体か」「合計金額がいくらか」でほぼ決まります。
7-1.新規PC購入時のキッティング費用:本体価格と合算
新規購入したPCと同時にキッティングを依頼する場合、キッティング費用はPCの「取得価額に含まれる付随費用」として扱うのが原則です。PC本体価格+キッティング費用の合計額をもとに勘定科目が決まるため、合計金額別の処理方法を押さえておきましょう。
7-2.合計金額別の勘定科目早見表
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取得価額(本体+キッティング費用) |
勘定科目 |
処理方法 |
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10万円未満 |
消耗品費 |
取得時に全額損金算入 |
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10万円以上20万円未満 |
一括償却資産 |
3年間で均等償却が可能 |
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20万円以上30万円未満 |
少額減価償却資産(中小企業特例) |
青色申告法人は全額損金算入可(年間合計300万円まで) |
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30万円以上 |
工具器具備品(固定資産) |
耐用年数(PCは4年)で減価償却 |
※国税庁「No.5403 少額の減価償却資産になるかどうかの判定の例示」「No.5408 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例」に基づきます。
7-3.既存PCのキッティング費用:「外注費」などで費用処理
すでに資産計上済みのPCを再キッティングする場合や、月額契約でキッティングを継続的に依頼する場合は、キッティング費用を「外注費」「業務委託費」「支払手数料」などの科目で費用処理するのが一般的です。
たとえばトータルITヘルパーの月額固定プランをご利用いただく場合も、毎月の利用料は「業務委託費」や「支払手数料」として処理されるケースが多くなります。
7-4.最終判断は経理規定・税理士に確認を
勘定科目の選択は、会社の経理規定や顧問税理士の方針によって判断が分かれるケースがあります。特に「キッティング費用を取得価額に含めるかどうか」「少額減価償却資産の特例を適用するかどうか」は、自社の状況や決算期によって扱いが変わるため、最終的な判断は経理部門・税理士への確認をおすすめします。
8.キッティング費用のよくある質問
8-1.キッティングは内製と外注、どちらがお得?
キッティングは「数時間×台数分」の作業ですが、担当者の時給換算や通常業務の停滞コスト、設定漏れによる手戻りリスクまで含めると、月数件以上の依頼が発生する場合は外注のほうがトータルコストで有利になるケースが多くなります。「コア業務を妨げずに、設定の正確さを確保できるか」が判断軸です。
8-2.iPhone・スマートフォンのキッティング費用は?
iPhoneなどスマートフォンのキッティング費用は、1台あたり1,000~2,000円程度が相場です。MDM(モバイルデバイス管理)の設定や、業務アプリの一括配信、キャリア契約に紐づく初期設定までセットで依頼できる業者もあります。
8-3.キッティング業者は訪問作業に対応してくれる?
多くのキッティング業者は出張・訪問対応のオプションを用意していますが、対応エリアは業者ごとに異なります。「全国対応」とうたう業者でも、訪問サービスは一部地域のみのケースがあるため、依頼前に必ず対応エリアと追加費用を確認しましょう。
8-4.キッティング依頼前に準備しておくべき情報は?
正確な見積もり取得のため、以下を整理しておくと依頼がスムーズです。
- キッティング対象の台数
- 希望納期
- OSの種類・導入したいソフトウェア
- ネットワーク設定の有無(VPN・Wi-Fi詳細など)
- 納品先(拠点数・住所)
既存の作業手順書があれば共有することで、業者側の作業精度がさらに上がります。不明点が多い場合も、まずは現状をそのまま伝えれば、業者側で必要要件の洗い出しからサポートしてくれるケースがほとんどです。
まとめ:キッティングの費用相場は1台あたり15,000~20,000円
本記事では、キッティングの相場や費用について解説しました。作業内容の多いキッティングの対応には時間が掛かることも多いため、日々多忙な情シス担当者の時間をより圧迫します。
そこで、キッティング作業をアウトソーシングすれば、情シス担当者の業務負担を軽減し業務を円滑に進められます。キッティングを外注する際の費用相場は作業内容や範囲、PC台数などによって変動しますが、1台あたり15,000~20,000円程度が相場です。
ただし、事業者によっては範囲を超えたり、安価なプランがあったりと、複数事業者から比較検討することで自社にとって最適な選択肢を選びやすくなります。
弊社トータルITヘルパーでは、PC1台あたり5,000円~契約が可能な「プレミアムプラン」をご用意しております。キッティングの作業費用も含まれており、お客様のニーズに合わせて細かいサポートが可能です。
また、キッティングの作業費用だけでなく、日常業務で発生するさまざまなITに関するギモン・トラブル対応のヘルプデスクサポートも月額固定料金でご利用いただけるのがポイントです。
サポート回数の上限はなく、何度お問い合わせいただいてもPC1台あたりの一律料金のため「社員の入社が重なり設定の問い合わせが増えてしまった」「障害が重なって発生したため問い合わせが集中した」なども問題ありません、不明点があればいつでもお客様のお問い合わせをお待ちしております。
過去100万件のお客様対応で培った問題解決力とスケールメリットを活かし、弊社内の業務効率を最大化しています。他社が真似できない価格とクオリティを実現しておりますので、大切なIT資産の管理でお悩みの方は、なにかお困り事があれば、ぜひお気軽にトータルITヘルパーまでお問い合わせください。

