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情シスの仕事内容とは?5つの重要業務とアウトソーシングの必要性

現在では、多くの企業や団体がIT技術を取り入れており、情報システムの構築・管理は業務を遂行するうえで欠かせない存在となっています。このような背景もあり、情報システム部門(情シス)の必要性が広く認知されるなか、これから新たに情シスの開設を検討している企業や団体も多いと思います。

そこで今回は、あまり知られていない情報システム部門の仕事について解説します。この記事を読むことで、情シスの仕事内容や会社の中での立場について理解が深まり、また、情シス業務を外部にアウトソーシング(外注・外部委託)する選択肢についても深く知れます。

 

情シスの仕事内容について

情報システム部門(情シス)の仕事内容は、主に以下の5つがあげられます。

  1. ヘルプデスク・サービスデスク業務
  2. PC設定・IT資産管理
  3. ネットワーク・サーバー構築
  4. セキュリティ対策
  5. 社内システムの開発・メンテナンス

 情シスの仕事内容は、企業が業務で使うシステムやインフラの立案・構築・保守・管理がメインとなります。近年では業務にPCやタブレット、スマートフォンを使用するのは当たり前となり、業務システムを導入したりクラウドサービスを利用したりするケースが多くなりました。

こうした業務を行うために必要なPCなどの端末やインターネット・ネットワーク環境を用意し、セキュリティ対策等を含めて、従業員が快適かつ安全に使えるように業務環境を整えるのが情シスの主な役割となります。

 
●情シスの仕事内容を詳しく知りたい方はこちら↓

 

情シスのキャリアパスは?

情シスのキャリアパス
 
企業が有する情シスに属している場合、キャリアパスは描きづらくなります
。まず、企業によっては情シスをそれほど重要視しておらず、評価制度や教育体制が整っていないケースが多々あります。

また情シスの仕事内容はシステム開発やインフラの整備など多岐にわたるため、ある程度の規模を持つ企業であれば業務を細分化し、それぞれに担当者を置くのが一般的ですが、中小規模の会社であれば担当者ひとりで全ての業務を行う場合もあります。

このように、情シスは仕事内容多岐にわたるため、企業の規模や組織の構成によって必要とされるスキルやノウハウがさまざまであり、企業側が求める人材と自身の能力が一致しないケースが多くあるのです。

 

さらに、企業が抱える情シスでは自社のシステムにしか携わる機会がないため、必要となるスキルが固定化され、新しい技術や仕事内容に触れる機会が限られてしまい、汎用性を高めることが難しくなります。汎用性を高められないと、適応力の向上や対応可能範囲を広げられません。

 

 

情シスは会社の中でどんな立ち位置なのか?

情シスの立ち位置
情シスは企業の経営戦略に沿って、社内課題の改善や業務効率化を図るためのシステムやインフラの構築、保守サポートを行います。そのため、現場で仕事を行っている従業員に既存業務の仕事内容をヒアリングしながら、改善策の検討をしていきます。

そして、その改善策を経営層に提案し、承認されればシステムの導入や開発に取り掛かるというのが、情シスの主な立ち位置です。

また新規事業を立ち上げる際も、情シスは重要な役割を担っています。新規事業を始めるにあたって必要となるシステムやインフラの手配、PCなどの機器のセッティングなど、多くのタスクをこなしています。 

このように、企業の業務を円滑かつ、安定して行うためには情シスの役割が非常に重要となるのです。

情シスは他部署とのトラブルも多い

しかし、企業によっては情シスと他部署の間でのコミュニケーションがうまく取れておらず、関係があまり良くない企業も存在します。 

システムやインフラが使いづらい、融通が利かないという理由から、情シスは他部署から嫌われやすいともいえます。ただそれは、情シスが企業として安定してシステムやインフラを使用できるよう、十分に検討した結果でもあるといえるでしょう。

こうした他部署とのトラブルを防ぐには、情シスと他部署の間で課題や問題点を共有し、それに対する改善策の検討・導入の段階での密なコミュニケーションが重要です。今後さらに進むであろうIT化に向けて、大きな課題ともなっています。

 

 

経営側にとっての情シスの仕事内容について

次に、企業にとっての情シスの仕事内容について、企業側の情シスの捉え方を踏まえて解説します。

情シスは経営層から理解が得られにくい

情シスの仕事内容は正直、「何をやっているかわからない」と感じる経営層も多いと思います。企業が成長するためにITは必要不可欠ではありますが、 売上やサービス・品質の向上のためにITをどう活かせばよいかについての知識は不明確な部分も存在します。

情シスの業務内容は企業の業務効率化を図るためのシステムやインフラの構築・保守・運用ですが、それらの業務が直接、企業利益につながっているとは考えられていないため、社内でも理解が得られにくい部署となります。

このような状況を受け、情シスの業務効率化を進めるうえで、重要な課題は「経営側の認識の甘さ」だとの指摘が挙がる場合もあります。必ずしも経営側にITへの理解があるとは限らないのです。

情シスはコスト部門とられやすい

また、情シス担当者であっても、ITの全てを理解しているわけではありません。当然、調べながら業務を進めると時間がかかります。一度にいろいろな業務はできないにもかかわらず、経営側に理解されないケースも多いのが現状です。

ITリテラシーの低い経営層にとっては、情シスは業務内容が不明確なため、不要な出費を生む“コスト部門”と捉えられる場合があります。情シスの経費は、サーバーリース代やソフトウェアの保守代などが占めている場合が大半ですが、ITに対する理解がない人からみれば、割合に合わず経費が高すぎると疑問に思われてしまうのです。
 
情シスはコスト部門か

 
このように、情シスは専門性が高い分、正しく理解してもらえない場合があります。また、コスト部門と捉えられてしまうと、コスト削減のために人員の補充が行われにくくなってしまい、結果として少人数の情報システム部門や、ひとり情シスの問題に繋がる要因にもなってしまいます。

IT投資をしても効果がなければ、企業にとってはムダな投資です。 そのため、情シスは常に経費削減の危機にさらされます。予算には限りがあるため、優先順位を考えた結果、情シスの人員確保がいつまでも実行されない現状があるのです。

 

しかし、情シスが正常に機能しなければ、社内業務はストップしてしまうといっても過言ではありません。たとえ何でも屋さんとしての扱いだったとしても、情シス部門を無くした場合、他の社員がソフトの使い方をわからなければ、そこで業務は止まります。

ソフトやアプリの使い方がわからない程度ならまだしも、基幹システムがトラブルを起こした場合は、情シス部門がなければトラブル時に対応できる人は社内に誰もいなくなります。社内システムが正常に稼働しなければ、余計な手間がかかり、業務上のヒューマンエラーも多くなるでしょう。

経営層はそういった点も含めて、情シスの重要性を認識し、情シスに適切な予算と人員を配置するよう経営戦略に盛り込む必要があります。こういった経営層の意識改革も、今後求められています。
 
 

情シスは企業にとって重要な役割を担っているが、課題も多い。 

  

情シスの仕事内容を自社で行う場合とアウトソーシングする場合の違い

情シスの業務内容は多岐にわたります。社内システムやインフラの管理がメイン業務となりますが、それに加えてイレギュラーに発生するトラブルへの対応や、従業員の問い合わせに応えるサービスデスク業務、顧客へのトラブルシューティングを行うヘルプデスク業務、PCなどのキッティング業務などのサブ業務も存在します。

さらに、近年のIT関連技術の発達に伴い、それらを業務に取り入れるためのシステム開発やインフラの再構築などの重要度が高まり、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を業務に活用する企業も増えてきています。こうした背景もあり、情シスの業務はさらに多様化してきているといえるでしょう。

 

しかし、これら全てを自社の情報システム部門だけで対応するのは、決して簡単ではありません。情報シスには日々、トラブルや操作方法などの問い合わせが入ってくるため、経営戦略に関わるメイン業務に注力する時間が取れない企業も多いはずです。

予算や人員に余裕のある企業であれば、各業務にそれぞれ担当を配置するのは可能ですが、中小零細規模の企業ではそうはいきません。中小零細規模の企業では、担当者が1名しかいない【ひとり情シス】である場合が多く、大きな問題になっています。
 
情シスの各種問題

 
このように、情シスの業務は年々増加傾向にありますが、情シスの増員は決して簡単ではありません。IT人材不足も加速しており、自社で採用から教育までを行うと時間もコストもかかりすぎてしまいます。
 

そのような場合、「情報システム部門の業務を外部の業者にアウトソーシング(外部委託・外注)」する選択もとれます。

情シスのアウトソーシングには業者ごとにさまざまなプランがあります。情シスの業務のなかでアウトソーシングしても問題ない業務を精査し、自社にあったサービスを利用すれば、情シスは本来注力すべきメイン業務に多くのリソースを割くことができるでしょう。

 

また、情シスのアウトソーシングでは、コスト面でも従業員を雇用するよりも安価な場合が多く、教育なども委託先が行います。そのため自社で採用活動から教育までを行う必要がなく、手間とコストを大幅に削減できます。

さらに、ひとり情シスの企業など、仕事内容が属人化してしまっている企業も、担当者の退職や休職などのリスク対策としてアウトソーシングをうまく利用すれば、属人化を回避できます。
 

情報シスの仕事内容をアウトソーシングすると、以下のメリットを得られます。

 

1.情シス部門の負担軽減

情シス部門の仕事内容をアウトソーシングすれば、社員は時間的にも精神的にも余裕が生まれます。これにより、本来やるべき重要なコア業務に集中して取り組める環境が整います。

 

2.サービスの向上

経験豊富で専門知識に長けたスタッフによるサポートを受けられるため、サービスの品質や対応スピードのさらなる向上が期待できます。

 

3.コストと手間の削減

新たに人材を採用するには当然ながら人件費がかかりますが、アウトソーシングサービスでは教育なども含め委託先が行います。専門知識を持つスタッフをすぐに確保できるため、人員増強に対するコストと手間を抑えられる可能性があります。

 

4.属人化の回避

ひとり情シスなど少数の人数で業務を行っている場合、その担当者が退職・休職や休暇を取ってしまうと、情報システム部門が機能しなくなってしまいます。そのため、トラブルが発生した際に誰も対応ができない状況に陥らないよう、担当者を複数設けておく必要がありますが、アウトソーシングを利用すれば、こうした属人化のリスクを回避できます。

 

 

情シスのアウトソーシングに向いているのはどんな企業?

アウトソーシングが向く企業

企業にとってはこのようなメリットがあるため、情報システム部門のアウトソーシングは今後ますます需要が増加していくと思われます。特に以下のような問題を抱えている企業は、アウトソーシングに目を向ける必要があります。

 

情シスのアウトソーシングはこんな方におすすめ

  • 業務効率化のために IT 部門を強化したい
  • 人件費の増大を抑えたい
  • 社員の業務負担・ストレスを軽減したい
  • コア業務に集中したい

 

ITの活用は、企業の業務効率化において非常に重要になります。IT技術が進歩しても、それを正しく運用できなければ意味がありません。そういった点でも、企業のIT全般の管理を行う情報システム部門は重要な部門となります。

 

しかし、実際には情シスが属人化してしまっていたり、サブ業務に追われて本来の業務であるシステムやインフラの立案・構築まで手が回らない企業も多く存在しています。

その背景には人材不足やコストの問題が存在します。情報システム部門の業務をアウトソーシングすれば、それらの問題を解消し、正しいIT運用に必要なシステム・インフラの導入・保守・改善が実践できる体制を実現できるでしょう。

 

 

自社サービス【ITヘルパー】のご紹介

かく言う私たちの会社でも、情報システム部門の外注・アウトソーシング先として、これまで30,000社以上との取引実績があります。

もし、困りごとやご不明な点がありましたら、お気軽に問い合わせください。

 

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  • この記事を書いた人

中野翔太

船橋事業所の課長を勤めています。2人の子供と遊ぶ時間を大切にしながら、日々仕事に邁進しています。私の知識や経験が、皆様のお役に立てば嬉しいです! 保有資格:MOSExcel2013 Expert、MOSWord2013、MOSAccess2013、MOS2013Master、.COMMaster Advance★★、基本情報技術者、FP3級

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