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情報システム部

情シスの現状とクラウド導入のメリットとは?課題と対策も解説

情報システムの人材確保が難しいなか、「ひとり情シス」や「ゼロ情シス」などの言葉が生まれるほど、人手不足による情シス問題が懸念されています。

そのような状況で注目を浴びているのが、クラウドの導入です。
たとえば、情報システムにクラウドを導入すると、属人的だったIT資産管理がクラウドから可能となり、担当者の負担軽減に役立ちます。

これまで業務負荷につながっていたExcelによる台帳管理の必要もなく、人材不足の解消に貢献するでしょう。
一方で、クラウドだからこそ以下のような課題が指摘されています。

「不特定多数がアクセスできるクラウドだけに、セキュリティに問題ないのか」
「クラウドの導入で本当に情シス問題が解決できるのか」

そこで今回は、年間対応件数17万件超のサポート人員、情シス代行でお客様満足度98.2%の弊社が、情シスの現状とクラウド導入のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
本記事を通して、クラウド導入の課題と対策について考えるきっかけとなれば幸いです。

1.情シスのクラウド化とは?

情シスのクラウド化とは?

情シスのクラウド化とは、社内で管理している情報システムのサーバーデータなどを、文字通りクラウド上のサービスで管理する流れを指します。

近年では、ただ単にクラウドサーバーを用いるのではなく、情シス専用のクラウドサービスなども存在しています。
情シスをクラウド化すれば社内にモノを置かなくても済むため、事務所がスッキリするのもポイントです。
サービスによっては、サーバー管理を始めとした細かい部分までサポートしてくれる事業者も存在します。

従来は、会社のネットワーク運用の大半を社内サーバーやシステムによって管理していました。
そして、社内で起きたネットワーク障害・各種設定・メンテナンス等は、社内の情報システム部門担当者が対応するケースが一般的です。

しかし、情報システムが社内でしか管理できない状況は担当者に負担がかかってしまうほか、近年進む“ひとり情シス”などの人手問題もネックに。
そのため近年では、オンプレミスの管理手法から情シスのクラウド化に方針を切り替えるケースが増えつつあります。

ココがポイント


情シスのクラウド化とは、社内管理のサーバーデータをクラウド上のサービスで管理する流れを指す

 

2.クラウド化が進む背景と情シスの課題点

クラウド化が進む背景と情シスの課題点

情シスのクラウド化が進む背景には、“ひとり情シス”を始めとする情報システム部の課題があります。

ここでは、クラウド化が進む背景として、情シスが抱える課題をいくつか説明します。

2-1.情シス担当者に業務集中

情報システム部では、システム障害やヘルプデスク対応などさまざまな業務に追われており、情シス担当者への業務集中が懸念されています。
特に、本来やらなければならない仕事に加えて、システム障害の対応まで少数で行うのはいくつか厳しい面があるのも事実です。

また当本人が会社を休んでしまうなど、不在の際は対応できる情シス担当者が居なくなるため、ネットワークトラブルが起きたときは会社全体が止まってしまう課題が懸念されています。

2-2.情報セキュリティ漏洩のリスク

ひとり情シス状態など、人材不足の情報システム部門は日々の業務に追われるため、最新のセキュリティ情報に時間を割けません。

その結果、従業員のPCにインストールしているセキュリティソフトが期限切れになってしまったり、ルーターの更新も疎かになってしまったりするなど、情報セキュリティ漏洩のリスクが課題です。
一方で、情シスをクラウド化すると、たとえば利用しているサーバーがクラウドなら最新のセキュリティ対策が自動的に行われます。

また、SaaSなどのクラウドサービスを導入すれば、それらソフトウェアも自動的にアップデートされるなどセキュリティリスクも抑えられます。
社内ネットワークのセキュリティレベルが格段に落ちてしまえば、情報漏洩のリスクが高まるのは避けられません。
ひとり情シスなど人手不足の問題を解決するために、情シスのクラウド化が進められています。

ココがポイント


情シスをクラウド化すると、利用しているサーバーにより、最新のセキュリティ対策が自動的に行われる

 

2-3.社内に相談できる人がいない

近年企業では「ひとり情シス」と言われるワンオペ状態の情シスで運営している企業が増えています。

ネットワーク関係に詳しい従業員が一人しか居なければ、対応経験のない障害や設定等をほかの従業員に相談することすらできません。
その結果、社内に情シス関連で相談できる人がいなくなり、問題解決により時間が掛かってしまうのが課題です。

そこで、サービスデスクをクラウド化などのアウトソーシングで外注すれば、ヘルプデスク業務に時間を割かずに済んだり、情シス担当者向けのサポートをしてもらえたりします。

2-4.引き継ぎが難しい

ひとり情シス状態など、情シス担当者が不在や休みで会社にいない時もあります。
そのため、簡単なネットワーク関係のマニュアルや内容の引き継ぎは必要不可欠です。

しかし、会社によっては情シス関連の引き継ぎが難しい状況にあり、情報システム部の課題となっています。
社内でネットワーク障害が起きた際に誰も対応できないため、引き継ぎをうまくできない状況を放置していると会社が止まってしまうおそれも。

また、ひとり情シスで引き継ぎもできないまま担当者が退職してしまうと、会社のセキュリティリスクが大幅に跳ね上がってしまう点も課題のひとつです。

3.クラウド導入のメリット

クラウド導入のメリット

ひとり情シスをはじめとする情報システム部が抱えているトラブルも、クラウド化によっていくつかの問題を解決できます。

ここでは、情シスにクラウドを導入するとどのようなメリットがあるのか解説します。

3-1.コストパフォーマンス

情シスをクラウド化するメリットのひとつが、コストパフォーマンスの良さです。

社内システムをオンプレミスで実装していると、機材をはじめとするさまざまな初期費用・維持費がかかってしまいます。
一方で、クラウドサービスのなかには「初期費用0円」「何ヶ月間無料」など、導入時のコストが非常に安価で済むケースも少なくありません。

それらを利用すれば、自社で用意していた環境よりも快適かつ、月々のコストを大幅にカットできる可能性があります。
情シスのクラウド化に向けて、簡単に始められるサービスも多くなっているため、お試しでいくつかのサービスを試しやすくなっているのもポイントです。

ココがポイント


情シスのクラウド化により、月々のコストを大幅にカットできる可能性がある

 

3-2.災害時の対応

情シスのクラウド化において、災害時の対応といったリスクヘッジに繋がるメリットは特筆すべきポイントです。
クラウドサービスなら、万が一災害が起きた際
(地震、水没等)、クラウド型サーバーは本体が社内にないのですぐに復旧できます。

もし1つのサーバーがダウンしても、別拠点サーバーがあるので問題はありません。
一方で、社内だけでシステムを管理していると、会社のビルやテナントが被災した際にシステムの復旧が難しくなり、運営に大きなダメージを与えるおそれがあります。

クラウドシステムはさまざまな拠点に管理サーバーが分散しているサービスも多く、情シスのクラウド化によって万が一のトラブル対応がしやすくなる点は大きなメリットだと言えるでしょう。

4.クラウド導入のデメリット

クラウド導入のデメリット

情シスの課題をクラウド化はダイレクトに解決しやすくなります。
一方で、情シスにクラウドを導入すればすべての課題が解決する訳ではなく、いくつかのデメリットが残るのも事実です。

ここでは、情シスにクラウドを導入する際のデメリットを説明します。

4-1.好きなようにカスタマイズ出来ない

情シスをクラウド化した場合、好きなようにカスタマイズできない点がデメリットとしてあげられます。
基本的に、使用しているサービスごとに“できること”が限られているため、「コレができてアレができない」などの事例も少なくありません。

また、クラウド化に取り入れたサービスによっては、カスタマイズにオプションの追加料金が発生するなど、融通が利かない可能性もあります。
加えて、既存の自社システムと連携できない可能性がある点も、情シスをクラウド化する際のデメリットです。

クラウド型のサーバーを採用する際は、事前に調べて社内システムに連動できるのか調べることをオススメします。

ココがポイント


サービスによっては、カスタマイズにオプションの追加料金が発生するなど、融通が利かない可能性もある

 

5.クラウド導入におすすめの状況

クラウド導入におすすめの状況

社内での業務に限らず、外部でお仕事する企業であれば情シスへのクラウド導入をオススメします。
どのようなところからでもネットワークに接続できれば、クラウド上にアクセスして情報システム部の業務を行えるので非常に便利です。

6.人材不足やレガシーシステムの解消におすすめの情シス代行サービス

人材不足やレガシーシステムの解消におすすめの情シス代行サービス

多くの企業が、現在ネットワーク専任担当者(SE)が1人~2人程の体制で会社を支えている現状があります。
従業員が少なければSE1人~2人で間に合いますが、これが何十人規模になるとどうでしょう。

管理しなくてはならない項目が増え、障害も少なからず増えます。
1人~2人では手に負えなくなり、修正してもまた障害が出てしまい、いたちごっこの状態に陥ってしまいます。
またその専任担当が退職されてしまった場合、属人化してしまっているので、社内のネットワーク業務が停止してしまいます。

そのような事が起きない為に、情シス代行サービスに資産管理を委託しましょう。
様々な情シス代行がある中でも、弊社「トータルITヘルパー」にお任せ下さい。

6-1. PC1台3,000円からIT資産管理を代行

低価格ながらも、高品質でサービスを提供します。

お客様のご要望をお伺いさせていただき、それぞれに合ったプランをご提供させていただきますので、現在の問題点に対する解決策をご提示させていただけると思います。
ひとり情シスでお困りのお客様や、社内ネットワークの情報を整理整頓したい等、お気軽にお問い合わせください。

6-2. 主なサポート内容

貴社のネットワーク共有をし、そこからの業務効率やリスク回避をアドバイスさせて頂きます。
他にも、PCのキッティング設定・社内ネットワーク構築、VPN構築、サーバー環境の構築。ライセンスやアカウント情報の管理。

貴社担当情シスが不在の場合でも弊社に連絡頂ければ保守対応させていただきます。
規定内であれば技術担当訪問も可能です。
保守内容も様々ございますので、貴社毎のニーズに合わせた幅広い対応が可能になります。

他にもネットワークの事に関するお問い合わせであれば対応させていただきます。

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  • この記事を書いた人

慶田朋大

横浜支店の主任を勤めています。最近子供が生まれ、公私ともに忙しくも充実した毎日を過ごしています。皆様のお役に立つ情報をお届けできるように尽力します! 保有資格:MOSExcel2016、.COMMasterAdvance★、情報セキュリティマネジメント、ITパスポート

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