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情報システム部

ひとり情シスはなぜ辛い?担当者本人が感じる7つの理由と今日からできる対策

「ひとり情シスとして毎日が業務に追われ、もう辛い」
「自分だけがこんなにきついのか、誰かに相談したい」

そんな思いを抱える情シス担当者は、決してあなただけではありません。ひとり情シスの辛さは個人の能力や努力の問題ではなく、業界全体が抱える構造的な課題です。一般社団法人ひとり情シス協会の調査によると、従業員100名超の中堅企業でも約3割でひとり情シスが発生しており、同じ境遇で悩む人は全国にたくさんいます。

本記事では、ひとり情シスがなぜ辛いのか・担当者本人が感じる7つの理由・構造的な背景・今日からできる対策・それでも辛い場合の選択肢までを、情シス担当者本人の視点で整理して解説します。記事後半では、上司に提案できる情シス代行サービスもご紹介します。

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目次

1.ひとり情シスがなぜ辛いのか?担当者本人が感じる7つの理由

1.ひとり情シスがなぜ辛いのか?担当者本人が感じる7つの理由

ひとり情シスの辛さは、外からは見えにくい複合的な要因が積み重なって生まれます。同じ立場で悩んでいる人がたくさんいることを知ったうえで、自分が感じている辛さを言語化していくと、対策の糸口も見えてきます。代表的な7つの理由を整理します。

1-1.業務量が多すぎて仕事が終わらない

ひとり情シスがまず直面するのは、毎日処理する業務量に対して時間が圧倒的に足りないという現実です。社内PC管理・障害対応・アカウント発行・セキュリティ設定・ベンダー調整など、本来複数人で分担する業務を一人で抱えています。

定時までに終わるはずだったタスクが、突発的な問い合わせで次々と後ろ倒しになります。残業や休日出勤でカバーするしかなく、いつまでたっても余裕がうまれません。

たとえば、午前中はサーバーメンテナンス、午後は社員からの問い合わせ対応、夕方はセキュリティ設定の見直し、夜にやっと自分のメイン業務に取りかかる、という働き方が日常化しているケースは少なくありません。

「今日は何を達成できたんだろう」という感覚が続けば、達成感も自信も削られていきます。

1-2.トラブル対応に追われ本来の業務ができない

ひとり情シスの稼働時間の多くを奪うのが、予期せぬトラブル対応です。社内システムが止まる、ネットワークがつながらない、メールが届かないなどのトラブルは、いつどこで起きるか予測できません。

突発的な対応を一人ですべて引き受けると、本来取り組むべきIT戦略・改善・新システム導入などのコア業務は後回しになります。火消しに追われて1日が終わる感覚は、ひとり情シス共通の悩みです。

具体例として、月初の業務集中時に基幹システムが止まり、丸一日復旧対応に費やすことで、その週の計画がまるごと崩れるというパターンはよく聞きます。

「今日もまた本来の業務にたどり着けなかった」と感じる夜が続けば、やりがいや達成感は失われていきます。

1-3.業務の属人化で休めない・代わりがいない

ひとり情シスでは、すべての知識・設定・ノウハウが担当者個人の頭の中にあります。誰も代われない状況は、休みを取りづらい・体調を崩せないというプレッシャーに直結します。

有給休暇を申請しようとしても「あなたがいないと回らない」と暗に拒否され、家族との時間が削られる経験をした方も多いでしょう。仮に休めても、緊急対応の連絡が来てしまえば結局気が休まりません。

たとえば、家族旅行中にシステム障害の連絡があり、現地で対応せざるを得なかった、子どもの行事に出席している間も気が気でなかった、というエピソードは情シスあるあるです。

属人化は個人の働き方を縛るだけでなく、長期的にメンタルヘルスを蝕んでいきます。

1-4.セキュリティ対策まで手が回らない不安

セキュリティ対策は本来、継続的な見直しと運用が必要な領域です。しかしひとり情シスでは、日々の対応に追われて重要なセキュリティ施策が後回しになる状況が日常化しがちです。

「サイバー攻撃のニュースを見るたびに、自社のセキュリティ対策は大丈夫だろうかと不安になる」という気持ちは、多くのひとり情シスが共有しているはずです。設定ミスや対応漏れは、企業にとって重大なリスクにつながります。

具体例として、脆弱性パッチの適用が後回しになる、定期的なログ監視ができていない、社員へのセキュリティ教育に手が回らないという状況が積み重なっていきます。

これは個人の責任ではなく、リソース不足が生む構造的な問題です。とはいえ、日々の不安は無視できません。

1-5.評価されにくく「何やってるか分からない」と言われる

ひとり情シスの仕事は、正常に動いていることが当たり前と見なされ、評価されにくいのが大きな辛さです。トラブルを未然に防いだ努力は誰にも見えず、障害が起きたときだけ責められる構造になりがちです。

新システムの提案も「今のままで困っていない」と却下され、改善提案を持ち込んでも経営層に響かない経験は、ひとり情シスの多くが共有する苦悩です。

たとえば、深夜のメンテナンスで重大な障害を未然に防いだとしても、その努力は誰にも知られないまま終わります。一方で、ヘルプデスクの対応が少し遅れれば「使えない情シス」と言われる、という不均衡があります。

こうした評価のされ方が続けば、モチベーションが下がるのは当然です。

1-6.スキルが固定化されてキャリア不安を感じる

ひとり情シスは業務範囲が広い反面、特定の領域を深く掘り下げる時間がないため、専門スキルが身につきにくいというキャリア不安があります。

転職市場で求められる「クラウド設計の経験」「セキュリティ運用の経験」といった条件を、ひとり情シスの業務だけで積むのは難しいのが現実です。市場価値を高めるための学習時間も取りづらく、焦りが募ります。

一般社団法人ひとり情シス協会の実態調査でも、ひとり情シスの約4分の1が経験3年未満の「ジュニアひとり情シス」とされ、スキル習得が追いついていない実態が示されています。

「今の会社でしか通用しない人間になってしまうのでは」という焦りは、ひとり情シスのキャリア不安の核心にあります。

1-7.相談相手がおらず孤立しやすい

ひとり情シスの大きな辛さの一つが、社内に同じ立場の相談相手がいない孤立感です。技術的な判断・セキュリティに関わる意思決定をすべて一人で背負うのは、想像以上の精神的負担になります。

営業や開発などのチームでは同僚同士で話し合えますが、ひとり情シスは社内に専門知識を持つ仲間がいません。「この判断で本当に正しいのか」「何か見落としていないか」と自問自答する日々が続きます。

具体例として、新しいセキュリティ製品の導入を検討するとき、誰にも相談できず一人で複数の選択肢を比較する、という経験は多くの方が共有しているはずです。

孤立感はひとり情シスの辛さをより深く感じさせる、もっとも見えにくく重い原因です。

2.ひとり情シスの辛い状況が生まれる構造的な背景

2.ひとり情シスの辛い状況が生まれる構造的な背景

ひとり情シスがなぜ生まれ、なぜ続いてしまうのか。担当者個人の努力では解消できない構造的な要因が、いくつも積み重なっています。代表的な3つの背景を整理します。

2-1.IT人材の慢性的な不足

もっとも根本的な背景は、日本全体でIT人材が圧倒的に不足していることです。経済産業省「サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会 最終取りまとめ(2025年5月)」によると、国内のサイバーセキュリティ人材は約11万人不足と推計されています。情シスにはセキュリティ対策も求められるため、こうしたIT人材全般の不足は、情シス担当者の採用難に直結します。

その結果、情シス担当者を増やしたくても採用が追いつかない企業がほとんどです。求人を出しても応募が集まらず、応募があっても他社との条件競争で大手に流れていきます。

具体例として、中小企業が情シス求人を出しても半年〜1年応募がないケース、ようやく採用できても他社に引き抜かれてまた一人体制に戻るケースは枚挙にいとまがありません。

採用市場の構造的な問題なので、個人や中小企業単独では解決が難しい領域です。

2-2.経営層の情シス理解不足

もう一つの大きな背景は、経営層が情シスの業務内容と重要性を理解していないことです。「ITはよく分からないから任せる」というスタンスのまま、人員配置や予算配分が決められています。

情シスがコストセンターとして扱われると、人員増強の優先順位は常に下がります。「今のままで回っているなら問題ない」と判断され、改善提案も通りにくくなります。

具体例として、システム障害が起きたときだけ呼び出される、新しいツール導入を提案しても予算が下りない、CIOやCTOといった役職が用意されていない企業では、こうした傾向が強くなります。

経営層の意識を変えるには時間がかかりますが、定量的なレポーティングを続けることで少しずつ理解を促せます。

2-3.クラウド普及で「効率化したから人は要らない」という誤解

意外な背景として、クラウド・SaaSの普及がひとり情シスを増やしてしまっているという皮肉な構造があります。経営層は「クラウドにすれば業務が楽になる、だから情シスに人を増やさなくていい」と判断しがちです。

しかし実際には、SaaSのアカウント管理・権限設定・利用状況の棚卸し・ベンダー対応など、新しい業務が次々と発生しています。ツールが増えるほど忙しくなるのが、現場のリアルです。

具体例として、社内で使うSaaSが10種類を超えると、それぞれのID管理・契約更新・セキュリティ設定だけで膨大な工数が発生します。クラウド化の恩恵は、情シスにとって必ずしも軽くなる方向には働きません。

この誤解は経営層に伝わりにくいですが、実態を見える化することで少しずつ理解を得ていく必要があります。

3.一人で抱え込まないで!ひとり情シス担当者が今日からできる対策

3.一人で抱え込まないで!ひとり情シス担当者が今日からできる対策

辛い状況をすぐに変えるのは難しくとも、今日から始められる対策はいくつもあります。小さな一歩を積み重ねることで、少しずつ業務負荷を減らせます。代表的な4つの対策を紹介します。

3-1.「やらないこと」を決めて業務範囲を明確化する

最初に取り組むべきは、「情シスがやらないこと」をはっきり決めることです。すべての問い合わせに対応しようとすると、コア業務がまったく進まなくなります。

担当する業務とそうでない業務を明文化し、上司や社内に共有することで、線引きを可視化できます。たとえば、個人PCの設定支援・他部署のアプリ操作レッスン・社員の私用機器対応など、本来情シスの責任範囲外の業務をやらないと決めるだけで、稼働時間は確実に空きます。

具体例として、業務範囲を一覧化した「情シスサービスカタログ」を作って社内ポータルに掲載すると、社員側も自己解決の意識が高まります。

「断る勇気」を持つことが、ひとり情シスの自分を守る第一歩です。

3-2.マニュアル・FAQで属人化と問い合わせを減らす

次に効くのが、社内向けマニュアルとFAQの整備です。同じ問い合わせの繰り返しを減らせるうえ、属人化のリスクも下がります。

「パスワードを忘れたときの対処法」「VPNにつながらない時の確認手順」「新しいPCの初期設定」など、頻出質問をまとめておくと、社員の自己解決率が上がります。整備した分だけ確実に稼働が戻ってきます。

具体例として、NotionやConfluenceなどのWiki型ツールに「よくある質問トップ20」をまとめておき、社内のチャットで誘導する運用が効果的です。社内ポータルに公開すれば、検索で答えにたどり着けます。

地味な仕事に見えても、整備した時間は確実に取り戻せます。

3-3.業務効率化ツールで定型業務を自動化する

ひとり情シスを苦しめる定型業務は、RPAやノーコード自動化ツールで圧縮するのが現実的な打ち手です。一度組めば、以降の稼働がほぼゼロになる強さがあります。

入退社時のアカウント発行、棚卸し、定期レポート作成など、毎月発生する定型タスクが情シスの稼働を相当量奪っています。自動化に投じる時間は、長期で見ると確実にプラスの投資になります。

具体例として、Zapier・Make・Power AutomateでSaaS連携を組む、Google Apps Scriptで定期レポートを自動配信する、UiPathなどのRPAで基幹システムへの入力作業を代行させる、という方法があります。

「自動化のための時間がない」というジレンマはありますが、ひとつ組むだけで投じた時間は数倍で戻ってきます。

3-4.社員のITリテラシー向上を促す勉強会を開く

長期的な負担軽減策として有効なのが、社員のITリテラシーを底上げする取り組みです。社員が自己解決できる範囲が広がれば、情シスへの問い合わせ自体が減ります。

大掛かりな研修は不要で、月1回15分の小規模な勉強会から始めるだけでも効果があります。「ショートカットキーの活用」「セキュリティの基本」「よくあるトラブルと対処法」など、現場ですぐ使える内容を扱うと参加率も上がります。

具体例として、入社時のITオリエンテーションで社内ツールの基本を伝える、年に2回のセキュリティ研修でフィッシング訓練を実施する、社内チャットに「ITヒント」を定期投稿するなど、無理のない範囲で続けるのがコツです。

社員教育は地味ですが、半年〜1年で着実に効果が出る領域です。

4.それでも辛いと感じるなら次のステップへ

4.それでも辛いと感じるなら次のステップへ

ここまでの対策に取り組んでも辛さが解消されない場合は、個人レベルを超えた選択肢を視野に入れるタイミングです。健康と人生を犠牲にしてまで続ける仕事はありません。2つの選択肢を整理します。

4-1.上司に外部リソース活用を提案する

自分の働き方を変えるためにできる重要な一歩が、上司に外部リソース活用を提案することです。ヘルプデスクやキッティングなどの定型業務を外部の情シス代行サービスに委託すれば、社内人材の時間を取り戻せます。

提案の際は、月額費用と削減できる業務時間を試算した比較資料を準備します。「採用と教育に1人600万円かかるところ、代行サービスなら月10万円で対応可能」のような数字を提示すると、経営層の判断材料が整います。

具体例として、「現在の業務時間のうち60%は定型業務です。これを外部委託すれば戦略業務に集中できます」と整理して伝えると、提案の意義が伝わりやすくなります。

提案するだけでも、上司から評価される可能性は十分あります。

4-2.配置転換・転職を視野に入れる

会社の体制が変わる見込みがないなら、配置転換や転職を真剣に検討する選択肢があります。心身に支障が出ているなら、健康を最優先にしてください。

ひとり情シスの経験は、転職市場で武器になります。幅広い業務領域・限られたリソースでの調整力・プロジェクトを一気通貫で進めた経験は、ホワイトな社内SE求人で高く評価されます。

具体例として、社内SE特化型の転職エージェントに登録し、複数人体制の情シス部門を持つ企業を比較するところから始めるとよいでしょう。「情シスがチーム制」「IT投資に積極的」といった条件を伝えれば、希望に近い求人を紹介してもらえます。

●関連記事:社内唯一のひとり情シスが転職?原因とつらい状況を改善するコツ →

5.上司への提案材料としての情シス代行サービス

5.上司への提案材料としての情シス代行サービス

「会社が外部委託を検討するなら」という上司への提案材料として、月額2,000円〜から利用できるトータルITヘルパーを比較候補に加えてみるのも一案です。ひとり情シスを苦しめる定型業務を外部へ巻き取れば、ご自身の稼働を戦略業務や学習に振り向けられるようになります。

5-1.167人の専門チームでサポート

属人化のリスクを避けたい場合に最適なのが、167人体制のチーム対応です。ひとりの担当者に依存しない仕組みなので、対応品質も安定しています。累計100万件超のサポート対応で蓄積したノウハウから、初めての課題でも迅速に解決できます。

5-2.PC1台月額2,000円〜のヘルプデスクプラン

ひとり情シスを苦しめる「定型問い合わせ」を外部に巻き取るなら、PC1台あたり月額2,000円〜のヘルプデスクプランがぴったりです。情シスは戦略業務に集中できる時間を取り戻せます。

キッティングまで含めて任せたい場合は、プレミアムプラン(PC1台あたり月額5,000円〜)に段階的にステップアップ可能です。

5-3.主なサポート内容

トータルITヘルパーが提供しているサポートメニューは以下のとおりです。

  • 社員からの問い合わせ対応・ヘルプデスク業務(全プラン共通)
  • 新入社員PCのキッティングや初期セットアップ(プレミアム以上)
  • 社内LAN・VPN・無線環境の構築サポート
  • サーバー構築や日常的な運用代行
  • SaaSライセンス管理・アカウント発行や棚卸し
  • IT戦略の壁打ち・運用アドバイス(情シス代行プラン以上)

「業務負荷を下げて戦略業務や学習に時間を使いたい」とお考えなら、上司への提案材料として比較してみる価値があります。

●関連記事:ひとり情シスはアウトソーシングで解決!選び方・おすすめ会社・事例まで紹介 →

まとめ:ひとり情シスの辛さは「あなただけ」じゃない

本記事では、ひとり情シスが辛い7つの理由・構造的な背景・今日からできる対策・次のステップとなる選択肢までを解説しました。

ひとり情シスの辛さは、業務量の多さ・属人化・評価のされにくさ・キャリア不安・孤立感が積み重なって生まれる、個人の能力では解決しきれない構造的な問題です。同じ立場で悩む人は全国にたくさんいるので、自分を責める必要はありません。

「やらないこと」を決める、マニュアルを整える、自動化を進める、上司に外部リソース活用を提案するなど、今日から始められる対策はいくつもあります。それでも辛さが続くなら、転職や配置転換を含めた選択肢を持っておくことも大切です。

あなたの健康とキャリアは、何よりも大切な資産です。一人で抱え込まずに、外部の力を借りる選択肢も検討してみてください。月額2,000円〜から利用できるトータルITヘルパーのような情シス代行サービスを上司に提案するだけでも、状況は変えられます。

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  • この記事を書いた人

慶田朋大

横浜支店の主任を勤めています。最近子供が生まれ、公私ともに忙しくも充実した毎日を過ごしています。皆様のお役に立つ情報をお届けできるように尽力します! 保有資格:MOSExcel2016、.COMMasterAdvance★、情報セキュリティマネジメント、ITパスポート

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