「情シス担当者が退職することになったが、後任がいない」
「業務がその人しか分からず、引き継ぎができるか不安」
そんな悩みを抱える企業は少なくありません。
結論からいうと、情シスの退職で最も怖いのは、属人化した業務が引き継げず、社内のITが止まってしまうことです。担当者がいなくなった瞬間に、トラブル対応もシステム管理もできなくなる企業は珍しくありません。
本記事では、情シス代行で年間対応件数17万件超のサポート実績を持つ弊社が、情シスの退職で起こる問題と、引き継ぎ・属人化対策、担当不在になったときの選択肢までを解説します。
目次
1.情シスの退職で起こる5つの問題

情シス担当者の退職は、単に「人が1人減る」だけでは済みません。社内ITを支えてきた人がいなくなることで、次の5つの問題が起こりやすくなります。
- 社内ITの運用が止まる
- 業務の引き継ぎができない
- セキュリティに穴が空く
- 蓄積したノウハウが失われる
- 残されたメンバーに負担が集中する
1-1.社内ITの運用が止まる
情シスが担っていたサーバー管理やネットワーク監視、トラブル対応が、退職と同時に止まってしまいます。
「Wi-Fiがつながらない」「システムにログインできない」といった日常のトラブルに対応できる人がいなくなると、業務全体が滞り、復旧までの時間が大きく延びてしまいます。
1-2.業務の引き継ぎができない
情シス業務は専門性が高く、後任がすぐに見つからないケースが大半です。後任が決まっても、業務内容が文書化されていなければスムーズに引き継げません。
特に、退職する担当者の頭の中にしか手順が残っていない場合、パスワードや設定情報すら分からなくなり、業務が完全に止まる事態にもなりかねません。
1-3.セキュリティに穴が空く
セキュリティ対策を担っていた担当者が抜けると、ウイルス対策ソフトの更新やパッチ適用、不審なアクセスの監視が手薄になります。
退職者のアカウントを削除し忘れると、外部から不正にログインされる入り口になることもあります。退職にともなうアカウント整理は、見落とされやすい重要なリスク対策です。
1-4.蓄積したノウハウが失われる
長く在籍した情シス担当者ほど、自社システムの構成や過去のトラブル対応といった貴重なノウハウを蓄えています。退職によってこれらが失われると、同じトラブルに再び一から対応することになります。
記録として残っていないノウハウは、担当者の退職とともに会社から消えてしまうのです。
1-5.残されたメンバーに負担が集中する
後任が決まるまでの間、ITに少し詳しい社員が「つなぎ」で対応を任されるケースがあります。本来の業務に加えてIT対応まで抱えることになり、その社員の負担が一気に増えます。
無理な兼任が続くと、その社員まで疲弊して退職してしまう二次的なリスクにもつながります。
ココがポイント
情シスの退職は「人が減る」だけでなく、IT運用停止・引き継ぎ不能・セキュリティ低下など、経営に直結するリスクを連鎖的に引き起こす
2.なぜ情シスは退職しやすいのか

情シスの退職リスクに備えるには、まず「なぜ辞めやすいのか」を理解しておくことが大切です。主な原因は次の3つです。
2-1.業務過多による疲弊
情シスは、システム運用からヘルプデスク、機器管理まで幅広い業務を担います。担当者が少ない企業では1人に業務が集中し、残業が常態化しがちです。
「ITのことは何でも情シス」という社内の空気もあり、本来の専門業務以外の雑務まで引き受けることになり、疲弊して退職につながります。
2-2.業務の属人化
情シス業務は担当者ごとにやり方が固定されやすく、ほかの人が把握しにくい「属人化」が起きやすい職種です。
属人化が進むと担当者は休みも取りにくくなり、「自分がいないと会社が回らない」というプレッシャーがストレスとなって離職を招きます。
2-3.評価されにくさ
情シスは直接の売上を生まないため、経営層から「コスト部門」と見なされ、評価や予算が後回しにされがちです。
トラブルなく動いて当たり前と思われ、努力が見えにくいことへの不満が積み重なり、より評価される環境を求めて転職するケースも少なくありません。
3.退職前にやるべき引き継ぎ・属人化対策

情シスの退職リスクは、日頃の備えで大きく減らせます。特に重要なのが、業務の「見える化」です。次の4つを進めておきましょう。
3-1.業務の棚卸し
まず、情シスが担っている業務をすべて洗い出します。日常的な運用、定期作業、突発対応などを一覧にすることで、引き継ぐべき範囲が明確になります。
棚卸しをすると、特定の担当者しか知らない業務がどれだけあるかが見え、属人化の度合いを把握できます。
3-2.マニュアル化
洗い出した業務のうち、手順が決まっているものはマニュアルに落とし込みます。機器の再起動方法やトラブル時の対応手順を文書化しておけば、担当者が不在でも別の人が対応できます。
マニュアルは、退職時の引き継ぎだけでなく、日常の急な休みにも効く属人化対策になります。
3-3.アカウント・IT資産の台帳整備
サーバーやPC、ソフトウェアのライセンス、各種クラウドサービスのアカウントを台帳にまとめます。「何を・誰が・どの契約で使っているか」を可視化しておくことが重要です。
台帳があれば、退職時のアカウント停止漏れや、使われていない契約の払い続けといったムダも防げます。
3-4.権限・パスワードの整理
重要なシステムの管理者権限やパスワードが、退職予定者個人に紐づいたままになっていないか確認します。管理者権限を組織として管理できる状態にしておくことが、退職時のトラブルを防ぐ鍵です。
退職直前にまとめて対応しようとすると漏れが出やすいため、平常時から整理しておくのが理想です。
4.それでも担当不在になったときの選択肢
対策をしていても、後任がすぐに見つからず担当不在になることはあります。そのときの選択肢は、大きく「新規採用」と「アウトソーシング」の2つです。
4-1.新規採用の難しさ
IT人材は慢性的に不足しており、経済産業省の試算では2030年に最大で約79万人が不足するとされています。求人を出しても応募が集まらず、採用できても育成に時間がかかります。
とくに中小企業では、条件面で大手と競合し、採用そのものが難しいのが現実です。退職から後任の戦力化までの空白期間も避けられません。
4-2.アウトソーシングという現実解
そこで現実的な選択肢になるのが、情シス業務のアウトソーシング(外部委託)です。退職で空いた業務を専門業者に任せれば、採用を待たずにすぐ体制を立て直せます。
専任者を雇用するより低コストで、複数人体制のため担当者が辞めても業務が止まらないのが大きな利点です。属人化のリスクからも解放されます。
●関連記事:情報システム部の業務をアウトソーシングできるか? →
5.情シスの退職リスクはトータルITヘルパーが解決
「情シスが辞めてしまい後任がいない」「引き継ぎが間に合わない」。そんな状況なら、情シス代行サービスの活用をご検討ください。
弊社「トータルITヘルパー」は、情シス業務を丸ごと引き継いで支援するサービスです。
5-1.167人の専門人材が複数人体制でサポート
専門知識を持つ167人のスタッフが、お客様のネットワーク問題やアカウント情報を共有しながら迅速に対応します。年間17万件・過去100万件の対応実績があり、複数人体制のため、担当者の退職で業務が止まる心配がありません。
5-2.PC1台あたり月額3,000円~で業務を代行
情シス代行プランはPC1台あたり月額3,000円~。システム運用からトラブル対応まで幅広くカバーします。問い合わせ対応だけ任せたい場合は月額2,000円~のヘルプデスクプランもあり、必要な範囲から段階的に始められます。
5-3.属人化を解消し、退職に強い体制へ
業務を外部と共有することで、社内のブラックボックス化を防げます。退職者の抱え込みによる属人化リスクを避け、運用の透明性と情報共有を実現します。貴社の担当情シスが不在の場合でも、弊社にご連絡いただければ保守対応が可能です。
6.よくある質問(FAQ)
Q. 情シスが急に退職して引き継ぎがない。すぐ対応してもらえる?
情シス代行サービスなら、採用を待たずに業務を引き継げます。現状のヒアリングから始め、トラブル対応やアカウント管理など緊急度の高いものから順に対応できます。
Q. 引き継ぎ資料がなくても委託できる?
可能です。現状のシステム構成やアカウントを調査・可視化するところから支援するため、資料が整っていない状態でも問題ありません。
7.まとめ
情シスの退職は、IT運用の停止・引き継ぎ不能・セキュリティ低下など、経営に直結するリスクを連鎖的に引き起こします。退職しやすい背景には、業務過多・属人化・評価されにくさがあります。
リスクを減らすには、日頃から業務の棚卸しやマニュアル化、台帳・権限の整理を進めておくことが大切です。それでも担当不在になった場合は、採用にこだわらず、アウトソーシングで体制を立て直すのが現実的です。
トータルITヘルパーなら、専門知識を持つ167人が複数人体制でサポートし、年間17万件・過去100万件の対応実績で退職後の引き継ぎから日々の運用までカバーします。PC1台あたり月額3,000円~の台数課金型のため無理なく始められ、94%のお客様がコストダウンを実感しています。情シスの退職でお困りなら、お気軽にご相談ください。

