リベラル株式会社 導入事例

社名 リベラル株式会社
業種 中古OA機器の清掃・再生・販売
従業員数 43名(うち障がい者33名)※2025年1月時点
導入サービス トータルITヘルパー
導入時期 2021年
主な対応内容 パソコンやシステムの問い合わせ対応、端末管理、ネットワーク・IT環境の整備など
導入効果 健常者社員のIT対応負担を軽減し、人材育成や作業工程の改善に集中できる環境を実現

IT業務を専門家に任せ、健常者社員が「人と仕事」に本気で向き合える環境へ

リベラル株式会社は、知的障がいのある社員を「福祉の対象」ではなく、会社を支える一人の「戦力」として雇用し、コピー機やビジネスフォンなど、中古OA機器の清掃・再生・販売を行っています。

同社が目指しているのは、単に障がいのある方の雇用機会をつくることではありません。一人ひとりの特性や能力に合わせて仕事の進め方を工夫し、高い品質を生み出すプロフェッショナルとして活躍できる環境をつくることです。

そのため、健常者社員にも「できないことを障がいのせいにしない姿勢」「人に仕事を合わせる工夫」「一人ひとりと本気で向き合う覚悟」が求められています。

一方で、パソコンやネットワーク、社内システムに関する対応まで健常者社員が担うことは、本来向き合うべき人材育成や作業工程の改善に使う時間を圧迫する要因となっていました。

そこで2021年から「トータルITヘルパー」の利用を開始。以来、ITに関する相談窓口として、日々のトラブル対応からIT環境の整備まで、継続的なサポートを受けています。

今回は、リベラル株式会社 常務取締役の上田庸司氏と、リップル株式会社「トータルITヘルパー」営業推進課の慶田朋大に、導入の背景や、5年以上にわたりサービスを利用し続けている理由について話を聞きました。

上田 庸司氏

リベラル株式会社
常務取締役
上田 庸司氏

慶田 朋大

リップル株式会社
「トータルITヘルパー」
営業推進課
慶田 朋大

「福祉」ではなく、一人ひとりを会社の「戦力」として雇用

――まず、リベラル株式会社の事業内容と、障がい者雇用に対する考え方を教えてください。

リベラル株式会社 上田庸司氏(以下、上田氏):
リベラルは、ラディックスグループの特例子会社として、知的障がいのある社員を中心に、中古のコピー機やビジネスフォンなどの清掃・再生・販売を行っています。

私たちは、障がいのある方を福祉の対象として雇用しているのではありません。一人ひとりが会社にとって欠かせない「戦力」であり、担当する仕事に責任を持つプロフェッショナルだと考えています。

実際に、機器の清掃や再生では、品質に一切妥協していません。「障がいがあるから、この程度でよい」という考え方はなく、日本一の品質を目指して仕事に取り組んでいます。

――健常者社員には、どのような役割が求められるのでしょうか。

上田氏:
大切にしているのは、できないことを単純に障がいのせいにしないことです。

ある社員が作業をうまくできないとき、その人自身の問題として終わらせるのではなく、教え方や作業工程、道具、環境に改善できる部分がないかを健常者社員が考えます。

人を既存の仕事に無理に合わせるのではなく、一人ひとりの特性を見ながら、その人が力を発揮できるように仕事のほうを工夫する。それが健常者社員に求められる役割です。

簡単なことではありません。相手の成長や仕事に本気で向き合う覚悟が必要です。

上田 庸司氏

リベラル株式会社 常務取締役 上田庸司氏

健常者社員がIT対応まで抱え、本来の役割を圧迫していた

――トータルITヘルパーを導入する前は、ITに関してどのような課題がありましたか。

上田氏:
専任の情報システム担当者がいるわけではありませんので、パソコンの不具合やネットワークへの接続、プリンターや業務システムの問題などは、健常者社員が対応していました。

しかし、ITトラブルは原因を特定するだけでも時間がかかります。パソコンに問題があるのか、ネットワークなのか、システムや機器側なのかを一つずつ確認しなければなりません。

健常者社員には、障がい者社員一人ひとりと向き合い、仕事の教え方を考えたり、作業工程を改善したりする重要な役割があります。そこにIT対応が加わることで、本来注力すべき業務に十分な時間を使えないことが課題でした。

また、パソコンやシステムに詳しい一部の社員へ問い合わせが集中し、対応が属人化しやすい状態でもありました。

ITの相談窓口をトータルITヘルパーへ一本化

――「トータルITヘルパー」を導入したきっかけを教えてください。

上田氏:
2021年にトータルITヘルパーのサービスが始まると聞き、リベラルのIT環境を継続的に見てもらえる体制を整えたいと考えました。

同じラディックスグループであることに加え、日常的なパソコンのトラブルから、ネットワーク、アカウント、機器やシステムに関する相談まで、ITの困りごとを幅広く任せられる点が、リベラルの課題に合っていました。

リップル株式会社 慶田朋大(以下、慶田):
リベラル様には、トータルITヘルパーのサービス開始当初からご利用いただいています。

まずは、どのようなIT環境で、どのようなトラブルや問い合わせが発生しているのかを確認しました。そのうえで、私たちが対応する業務とリベラル様にご判断いただく業務を整理し、少しずつ運用体制をつくっていきました。

――グループ会社だからこそ、意識したことはありますか。

慶田:
関係性が近いからこそ、「とりあえず誰かに聞けばよい」という曖昧な運用にしないことを大切にしました。

誰が問い合わせても適切に対応できるよう、相談窓口や対応範囲を整理し、過去の問い合わせ内容や対応履歴を蓄積しています。特定の担当者しか分からない状態をつくらないことを意識しています。

慶田 朋大

リップル株式会社「トータルITヘルパー」営業推進課 慶田朋大

ITに詳しい社員を探す必要がなくなり、問題解決がスムーズに

――現在は、どのような業務を依頼していますか。

上田氏:
パソコンの不具合や各種設定、ネットワークへの接続、アカウント、プリンター、業務で利用するシステムなど、ITに関する困りごとを幅広く相談しています。

以前は、問題が起きると「社内の誰なら分かるか」を探すところから始まっていました。今は、ITで困ったらトータルITヘルパーへ相談するという流れができています。

自分たちだけで対応しようとすると、原因の切り分けに多くの時間がかかります。まず状況を整理し、解決まで進めてもらえることは大きな安心につながっています。

慶田:
お問い合わせを受けた際は、単に目の前のトラブルを解決するだけでなく、同じ問題が繰り返されないようにすることも意識しています。

遠隔で対応できるものは速やかに対応し、現地での確認が必要な場合やネットワーク・機器に関する問題については、ラディックスグループ内の専門部門とも連携します。

パソコン、システム、ネットワークなど、複数の領域にまたがる問題でも、窓口を分けずに相談していただけることが、トータルITヘルパーの強みだと考えています。

健常者社員が「人と仕事」に向き合う時間を確保

――導入後、健常者社員の働き方にはどのような変化がありましたか。

上田氏:
一番大きな変化は、健常者社員がITトラブルを抱え込まなくなったことです。

以前は問題が起きるたびに、自分たちで原因を調べたり、対応できる社員を探したりしていました。現在は相談先が明確になり、専門家に任せられるようになっています。

その分、障がい者社員への仕事の教え方を考える、一人ひとりが取り組みやすいように作業工程を見直す、品質を高めるといった、本来の役割に時間を使えるようになりました。

――IT環境の安定は、障がい者社員の業務にも影響していますか。

上田氏:
パソコンやシステムが使えなくなると、その場で作業が止まり、予定していた手順を変更しなければなりません。社員によっては、急な手順変更に戸惑うこともあります。

IT環境を安定させ、問題が起きたときに早く解決できる状態にしておくことは、単なる業務効率化ではありません。

社員がいつもと同じ手順で仕事に取り組み、自分の力を発揮するための環境づくりでもあると考えています。

「誰にでも分かる運用」が、5年以上の継続利用につながった

――トータルITヘルパーを長期間利用している理由を教えてください。

上田氏:
ITの専門用語だけで説明するのではなく、「何が起きているのか」「どう対応すればよいのか」を分かりやすく伝えてくれる点です。

リベラルでは、仕事を細かな工程に分け、写真や見本、道具なども活用しながら、一人ひとりが理解しやすい形にすることを大切にしています。

ITについても同じで、一部の詳しい人にしか分からない状態では、安定した運用はできません。相談先や対応手順が明確で、誰が困っても同じように対応してもらえることが、継続して利用している大きな理由です。

上田 庸司氏

慶田:
リベラル様では、「その人ができない」と結論づけるのではなく、「どのように伝え、どのように仕事を組み立てれば力を発揮できるか」を常に考えています。

その考え方は、私たちのITサポートにも通じています。

お客様にITの専門知識を求めるのではなく、私たちが状況を理解し、分かりやすい形に整理することが必要です。リベラル様との取り組みを通じて、改めてその重要性を学ばせていただいています。

IT環境の整備を通じて、一人ひとりが戦力として活躍できる会社へ

――今後、トータルITヘルパーに期待することを教えてください。

上田氏:
今後も、社員が安心して仕事に取り組めるIT環境を維持していただきたいと思っています。

新しいシステムやツールを導入する際も、単に機能が豊富、便利という視点だけではなく、リベラルの社員が実際に使えるか、継続して運用できるかという視点で相談に乗ってほしいですね。

人に合わせて仕事を工夫することは、ITツールを導入する際にも必要です。一人ひとりが戦力として力を発揮できるよう、今後はITを活用した作業工程の改善や標準化についても一緒に考えていただきたいです。

慶田:
これからも、目の前のITトラブルを解決するだけでなく、リベラル様の仕事や社員の皆様について理解を深めながら、より働きやすい環境づくりをお手伝いしたいと考えています。

パソコンやネットワークの運用、セキュリティ対策、キッティング、業務改善などを幅広く支援し、健常者社員の皆様が人材育成や現場改善に注力できるよう、引き続き伴走してまいります。

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